オリジナルTシャツを作成する際、デザインの色を何色使うかで悩まれるお客様が多く見受けられます。今回は単色(1色)、多色(2色以上)でプリントする際のメリットとデメリットを説明いたします。
Contents
1.単色プリントのメリットとデメリット
単色プリントとは1色でプリントすることを指します。プリント方法はシルクスクリーンプリントがおすすめになります。シルクスクリーンプリントについてはこちらで詳しく解説しております。
単色プリントのメリット
- ・製作費用が安い
- ・堅牢度が高い
- ・文字が目立つ
製作費用が安い
まずは、多色プリントと比べて製作費用を圧倒的に安く抑えられます。オリジナルTシャツの製作はデザインの色数が増えれば増えるほど金額が高くなります。予算に制限があったり、とにかく安く製作されたい方は単色プリント1択になるでしょう。
堅牢度が高い
単色のプリントはインクの堅牢度も高くなります。しっかりと生地にインクを刷りつけますので、ちょっとやそっとでインクは剥がれません。フルカラーの写真は洗濯する度にデザインが薄くなります。ビンテージ感を楽しみたい方はフルカラープリントの方が良いかと思います。
文字が目立つ
色を多く使用しますとデザインがごちゃごちゃして文字は目立ちません。スタッフTシャツやユニフォームなどのように文字を目立たせたい場合は、単色のプリントをおすすめします。サッカーのユニフォームの背番号は1色ですよね。
こちらをご覧いただければ納得できるはずです。Tシャツの色と文字の色で愛色が悪い場合は文字に縁取りをつけるのもありだと思います。しかし縁取りをつけることにより、コストも上がりますしコストに似合った効果も得られませんので、相性の悪い色は避け目立つ色1色でプリントした方が良いかと思います。
単色プリントのデメリット
- ・地味になりがち
- ・細い線が掠れたり、細かい隙間が潰れる
- ・イラストや写真には向いていない
地味になりがち
単色のプリントですと当たり前ではありますが1色しか使いませんので多色と比べますと地味になります。オシャレなオリジナルTシャツを作りたい方はワンポイントでもう一色くらい追加しても良いかと思います。
クラスTシャツやイベントTシャツ等、大勢で着用される場合などは、デザインが単色であっても、Tシャツの色をド派手にしたり、色をバラバラにすることによって全員揃った時に華やかなイメージになります。
※但しプリントの色をバラバラにしますとプリント代がとんでも無いほど上がりますので、プリント色は白などに統一してTシャツの色を変えるようにしましょう。
細い線が掠れたり、細かい隙間が潰れる
こちらに関しては多色でしたら細かい部分のプリントできるということではありませんが、単色の場合は線が目立ちますの掠れたり潰れたりしますと気になる場合があります。
全然潰れても雰囲気が出れば大丈夫!って方は気になさらずに細かいデザインでもそのままプリントしてしまば大丈夫かと思いますが、どおしても掠れや潰れが気になってしまう方はデザイン入稿の際、担当に聞いていただければ安心かと思います。正直な所プリントしないと分からない部分はありますが、この部分が危険などアドバイスはできるかと思います。
イラストや写真には向いていない
元々1色のデザインのイラストや写真であれば問題ありませんが、フルカラーの原稿を1色にしますと、塗りつぶす部分が多いと全体的に濃くなり、輪郭線だけにしますと殺風景になったりして違和感が出ます。
バランスよく1色にするのはセンスが必要になるのと大変な作業になります。また先程申し上げた通り細かい部分が潰れてしまう可能性がありますので写真をモノクロ、ドットに表現しますと誰の顔か認識ができないほど潰れてしまう可能性があります。フルカラーのデザインは素直にフルカラーでプリントするのが最前かと思います。
多色のメリットとデメリット
多色プリントのメリット
- ・インパクトを出せる
- ・写真やイラストをそのままの色で表現できる
- ・小枚数の場合はフルカラーの方がお得
インパクトを出せる
I ハート 〇〇のようなデザインをよく拝見します。こちらのデザインですと文字を黒、ハートを赤にすることにより、デザインにインパクトが出ます。
このように強調したい部分に1色加えることにより、かなり印象が変わります。インパクトのあるデザインにしたいけど安く製作されたい方は2色のプリントがおすすめです。デザインにもよると思いますがこちらのデザインで2色以上使用しますと少し くどい印象をもちます。色数が多ければ良いってこともありまえんね。目立たせたい箇所の色を変えるのみで良いかと思います。
写真やイラストをそのままの色で表現できる
単色のデメリットで 「イラストや写真には向いていない」 とありましたが、その逆で多色プリントのメリットとなります。インクジェットプリントや転写プリントを使用しますと フルカラーで写真やイラストをそのままプリントできます。特に人物、ペット、風景の写真をプリントされたい方は多色のプリントがおすすめとなります。
・小枚数の場合はフルカラーの方がお得
単色プリントのメリットで製作費用が安いとありましたが、10枚未満の小枚数の場合は多色プリントの方が安くなるケースがあります。
インクジェットや転写プリントを使用すればプリント代は高くなりますが 版代がかかりませんので製作費用を抑えられます。
※版代は1つのデザインで5,000円〜10,000円程度かかります。これを人数で割りますので、枚数が多ければ多いほど安くなります。
例えば 単色プリント20枚で製作するとして 版代が10,000円としますと 1枚あたりは負担が500円になります。
同条件で2枚製作した場合、1枚あたりの負担は5,000円になります。
フルカラーのプリント代が高いからといって5,000円を超えることはそうそうにないと思います。
2枚でプリントする場合は単色よりもフルカラーのプリントの方が安くなるというわけです。
多色プリントのデメリット
- ・製作費用が高くなる
- ・製作に時間がかかる
- ・色落ちしやすい
製作費用が高くなる
シルクスクリーンプリントの場合、色が増えますと版代とプリント代が高くなります。版代は×色数の金額がかかります。プリント代は1色増えるごとに100円プラスになります。
フルカラーのプリントの場合、版代はかかりませんがプリント代が単色と比べ1枚あたり※1500円程度プラスになります。
(※枚数やデザインの大きさ、制作内容によって変わります)
製作される際は何パターンかでしっかりと見積もりをとることをおすすめします
・製作に時間がかかる
多色のプリントの場合、単色と比べてプリントに時間がかかります。1色毎にプリントしますので、単純に1色と3色では3倍程度変わります。100枚程度なら納期に然程影響は出ませんが 100枚を超える大口の場合は早めに納期が間に合うかをお問いわせいただければと思います。
色落ちしやすい
こちらはプリント方法にもよりますがインクジェットプリントの場合、繰り返し洗濯しますとプリント部分が毛羽立ち色も薄くなります。こちらに関してはどうすることもできませんのでご理解いただいた上での制作をお願いします。
シルクスクリーンプリントの場合、堅牢度は単色と変わりません。
まとめ
単色プリントと多色プリントのメリットとデメリットを説明致しました。
- ・少しでも製作費用を安くしたい方、文字や背番号のプリントは単色プリント。
- ・多色の場合でも2色程度に抑えたほうが良い。
- ・写真やイラストのプリントはフルカラーがおすすめ
インファクトリーでは初めての方でも安心して製作できるようにお客様1人に対し1人のスタッフが最後まで責任を持って対応いたしますので何かご不明な点がありましたらお気楽にお問い合わせくださいね。
Written by イソガイ