今年入社10年目、シルクスクリーンプリント担当の馬淵です。私の妻も同じ会社で働く同僚であり令和3年の4月にめでたく第一子(息子)が誕生しました。私の妻が妊娠、出産した後、私が妻をサポートし、子育てに貢献することが必要だと感じ、また弊社では積極的に育児休業の取得を社長の方から提案して頂けたので、2人揃って1年間育児休業を取得しました。
育児休業をとってみて
育児休業を取得することに対して、いくつか心配や不安な事もありました。それは私の前に3人男性の社員の方が育児休業を1年間取得していましたが、復帰後の仕事が体力的にキツイ事や、仕事上での動き方や感覚と言った所などを取り戻すのが大変だったと聞いていたからです。
しかしそう言った苦労もあるけど、悪い事ばかりではなく良いことの方が多いと言う後押しもあったため育児休業取得を決めました。
育児休業が始まってから、今までの生活とは全く違い、私はたくさんのことを学びました。子育ては、決して簡単なことではありません。自分がしたい事があってもなかなか出来なかったり眠たいから寝たくても子供が泣いたら起きてあやしたりミルクを飲ませたりと様々です。しかし辛い事もありますが、同時に非常にやりがいのあることでもあります。
また自分の子供と一緒に過ごす時間を増やし、その成長を見届けることができました。
現代では、一昔前とは違い男性の育児休業取得もだいぶ増えてきていますが、なかなか1年間丸々とはいかないようで、事実この1年間、誰1人として同じように育児休業を取得している男性とは出会う事はありませんでした。とても貴重な経験をさせて頂けたので会社には感謝しかありません。
また、子供が歩けるようになるまでは家の中で遊んだり、歩ける様になってからは妻と3人で散歩に行ったりすることで、自分達自身もリフレッシュすることができました。ワンオペで育児をしている方には頭が上がりません。
育児休業を夫婦で1年取得する大切さ
私は、育児休業を取得することで、家族との絆を強めることができたと思いました。子育ては、夫婦で協力しなければならないことであり、テレビなどでもたまに見かけますが、稼いできてるから育児にはほとんど参加しない男性が取り上げられていたりしますが、私は1年間の育児休業取得によって、子供の成長に対してより深い関心を持ち、家族とのつながりをより強固にすることができました。
今まで携帯の写真フォルダの中は愛車か大好きな犬ばかりだったのが、今では子供の写真しか無いくらいにもなりました。
育児休業を取得することは、男性にとっても素晴らしい経験だと思います。私は、家族との絆を強め、自分自身を成長させることができました。また、男性が子育てに関わることの重要性についても考えることができました。男性も家族の一員として、育児に参加することで、家庭内での役割分担が均等になり、女性が社会的な活動に積極的に参加することができるようになります。
実際、我が家では出来るだけ2人で役割分担しながら生活子育てをしている為、妻も育児休業取得前と同じ様にとはなかなかいきませんが、会社の理解もあり、保育園のお迎えなどがある為時短勤務ではありますが、正社員として復帰する事が出来ています。
しかし、実際男性が育児休業を取得することはまだまだ少なく、社会的な認知度も低いと感じました。男性が育児休業を取得することが当たり前になるためには、法制度や企業文化、社会的な意識の改善が必要だと思います。しかし、私の取得する頃には制度としてはまだ無かったのですが、分割して育児休業を取得可能になったので、以前よりもより一層取得者が増える事を期待しています。そのおかげもあり、なんと今年もインファクトリーでは男性社員2人の育児休業取得が実現しました。
男性自身が、育児に対して積極的な関心を持ち、参加する意識を持つことも大切です。男性の中にはオムツが汚いから変えられないなどという人も少なくありません。ちなみに私は子供が離乳食を始めてから初めて固形の便をした時は嬉しさのあまり素手で触ってしまいました。
そう言った人達の意識改革が喧嘩のない夫婦円満な家庭を築く第一歩だと思いました。
私自身は、育児休業を取得したことで、家族や自分自身にとって多くの良い経験をすることができました。男性にも、育児休業を取得することで、家族との絆を深め、自分自身を成長させる素晴らしい経験ができると思います。また、男性が育児休業を取得することは、育児に対して共感でき、家庭内での協力関係を築くこともできます。育児は、女性だけが行うものではありません。男性が育児に参加することで、女性は育児に負担が集中することが少なくなり、女性自身が社会的な活動に参加することができるようになります。このような、男女共同参画社会を実現するためにも、男性が育児休業を取得することは必要不可欠だとこの1年を通して思いました。
最後に
育児休業を取得することは、全て良い事とは言い切れないところがあります。事実、会社にとっては人1人が抜けられるとその穴を誰か、もしくは会社全体で補充し合っていかなければならないからです。しかし家族や社会全体にとって良い影響を与えるということを改めて強調したいと思います。男性が育児に積極的に参加することは、家族関係をより強固なものにし、社会全体がより幸福で豊かなものになるための第一歩だと思います。私自身、育児休業を取得してよかったと心から感じています。
Written by 馬淵