ファッションには時代に合わせて様々な流行がありますが、「古着系ファッション」はいつの時代も好んで着る人が多い系統ですよね。流行と対局をいく存在でありながら、親しまれ続けている古着系ファッション。一口に「古着」といっても様々な種類があることがわかりました。
今回私が紹介したいのは、1から作るオリジナルTシャツですから実際に古着というわけではありませんが、好みの「ヴィンテージ」なデザインで、なんちゃって古着風コーデを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
Contents
古着の種類
私たちは着用済の衣類をまとめて「古着」と呼んでいますが、そもそも古着には、いくつかの種類が存在しています。
ユーズド古着
「ユーズド」と呼ばれる古着は、いわゆる「中古品」です。リサイクルショップなどで販売されているのはこちらで、とにかく安く手に入るのが特徴ですが、既に誰かが使用したものですから、必ずしも商品の状態がいいとは限りません。フリマアプリなどで入手できるのも、こちらのユーズドに当たりますね。
インポート古着
「インポート」の名の通り、海外から買い付けられた古着のことで、いわゆる古着屋さんで扱われるような「ファッションとして楽しまれる古着」はこちらです。海外品には日本の商品とは違った独特の風合いがあり、ショップ店員さんが独自に買い付けを行っているため、掘り出し物や一点物も見つけられるのが強みです。私たちのイメージする「古着」は、このインポート古着が一番近いのではないでしょうか。
ヴィンテージ古着
「ヴィンテージ」古着は、「古着の中でも特に上質で価値のあるもの」がそう呼ばれているようです。ファッションとしての楽しみはもちろん、コレクションとして楽しむ収集家も多くいますね。価値観は物によって様々かと思いますが、一般的には「状態が良く稀少性が高い」物がより価値の高いヴィンテージ古着となっています。
デッドストック
「デッドストック」は厳密に言うと古着ではなく、昔に作られていたのに一度も着られることがなく保管されていたもので、いわゆる「売れ残った物や不良品」がほとんどです。新品の状態で比較的低価格という利点がありますが、まっさらな新品と比べればやはり商品自体の質は劣るようです。インポート同様に掘り出し物が眠っている可能性があるので、古着屋やリサイクルショップ巡りが好きなファッショニスタさんには宝の宝庫なのかもしれません。
オリジナルTシャツで作る「古着風ファッション」
今回私が紹介したいのはオリジナルTシャツになるので、実際に「古着」というわけではありません。「古着」には独特の風合いがあり、好む愛好家の人も多くいますが、新品のように同じ商品がたくさんあるわけではないため、好みのアイテムが見つけられなかったり、他人が着用した服には抵抗があるという方もみえるのではないでしょうか。
そんな方にオススメしたいのが「オリジナルTシャツ」です!
いわゆる「古着」のイメージに近いデザインを心掛ければ、オリジナルで好みの「古着風」Tシャツを作れちゃいますよ。「古着」というワードから連想されるように、「ヴィンテージ感」のあるデザイン・Tシャツの素材を用いるのがポイントとなりそうなので、今回はデザインと素材・色選びにスポットを当ててご紹介させていただきます。
ヴィンテージなデザイン案をご紹介!
古着風のTシャツをオリジナルで作るにあたり、「実際は新品だけどあまり新品っぽく見えない」という微妙な塩梅を攻めていきたいところですが、『ヴィンテージ=これ!』というような明確な正解がないのがなかなか難しいポイントですよね。実際の古着を購入したらそれはどんなデザインでも紛れもなく古着ですが、新品だとそうもいきません…。あくまでも「っぽい」という部分に頼ってしまう形になりますが、古着っぽさを演出できる「ヴィンテージ」デザインをいくつかご紹介します。
イラストをかすれ風加工で
イラストにかすれを施して着古した感を出してみるのはいかがでしょうか?かすれやひび割れのテクスチャを用いれば、味のある、年季が入った感じが出せちゃいます。プリントの色も少し薄めの色を選ぶと、かすれた感じが演出できますよ。アンティークっぽいモチーフやアメリカっぽいモチーフを用いると、一層ヴィンテージ感を際立たせてくれている気がします。使用するフォントも、綺麗なシルエットのものより、少し荒々しいフォントを選ぶと、ダメージ加工のイラストとうまくマッチしてくれます。
シンプル且つ定番なマークで
イラストを用いなくても、図形だけで作れるシンプル且つ定番のマークデザインはいかがでしょうか?文字と丸だけで作ったデザインですが、よくある市販品と似たようなデザインを再現できるのでオススメです。入れる文字は自由に考えることができるので、あなたの好きなワード・数字を刻んでみてくださいね。襟と袖にアクセントのあるリンガーTシャツをチョイスすれば、プリントがシンプルでも様見えしてくれます。
写真のレトロ・ヴィンテージ加工で
写真を使ったデザインでも、色味を調整したレトロ・ヴィンテージ加工がオススメです。ノイズを加えたりひび割れ加工をすると、年季の入った写真風に加工ができますよ。写真のカラーバランスを調整して、あなた好みの1枚を作ってみてはいかがでしょうか?インファクトリーでは現在、より鮮明なプリントを実現するため、濃色生地へのフルカラープリントには転写プリントを推奨していますが、今回のような「ヴィンテージ」感を出すには、Tシャツの生地色の影響をダイレクトに受ける「インクジェットプリント」の方がむしろ向いているかもしれません。写真を用いて「フルカラープリント」を検討する場合は、仕上がりの質感を意識しながら製作を進めるのがオススメです。
▼△▼△POINT▼△▼△
「転写プリント」は『専用シートを熱圧着する』ため、貼り付けた感があり、プリント面に光沢が出ますが、「インクジェットプリント」は『生地に直接インクでプリントする』ため、プリント面にはインクのざらっとした質感があり、生地色に合わせた独特の風合いが生まれます。
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Tシャツの素材・色選びにも着目!
古着風のTシャツを作るには、デザインはもちろん、素材や色選びもポイントとなりそうです。いくつかオススメのアイテムを見繕ってご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハイクオリティTシャツ5001
商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=5
定番Tシャツの一つであるこちらのTシャツ。生地の厚みや素材感などはごく一般的なタイプのものとなりますが、カラー展開が豊富で、古着風のTシャツ作りにもぴったりのアイテムです。アイテムカラーには、着古した感じを演出するため、「くすんだ感じ」の色合いを選んでみるのはいかがでしょうか?真っ白よりもくすんだ白や、黒よりも色味が少し薄い「スミ」、くすみの青の「アシッドブルー」などを選ぶと、新品っぽくない着古した感じを出せそうです。「アッシュ・オートミール・ミックスグレー」などのミックスカラー、「ヘザーブラック・ヘザーダークネイビー」などのヘザーカラーは、糸を織り交ぜたようなテクスチャで、単純な単色カラーよりも様々な表情が楽しめます。
マックスウェイトリンガーTシャツOE1121
商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=604
首元・袖口にポイントカラーを入れたリンガーTシャツは、着るだけで着こなしのワンポイントになってくれます。ポイントカラーとプリントの色味を合わせれば、オリジナルTシャツをまとまったデザインに仕上げてくれるでしょう。全てのカラーがオススメではありますが、ベースカラーに白以外の「ヘザーグレー・スミクロ」を使ったアイテムは、特に珍しいカラー展開のため、唯一無二なカラーリングを実現してくれること間違いなし!Tシャツにポイントがある分、シンプルなプリントでも凝った感じを演出できるのが嬉しいポイントですね。
トライブレンドTシャツTCR-112
商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=293
定番品としてはあまり選ばれることのない、独特の風合いが特徴の「トライブレンドTシャツ」です。定番のTシャツの素材のほとんどが綿100%であるのに対し、このトライブレンドTシャツは、『綿・ポリエステル・レーヨン』の3つの素材が合わさった生地になっています。「ハイクオリティTシャツ5001」のヘザーカラー同様に、横方向に糸が織り混ざったような生地の風合いで、通常のTシャツカラーよりも少し色味を薄く感じられるのが特徴です。ヘザーブラックやネイビー、グレーなどのカラーはいくつかの商品に展開がありますが、ヘザーカラーでここまでカラフルな展開はあまりないので、様々な色選びを楽しんでみるのも良いですね。
まとめ
今回は、「ヴィンテージデザイン」を用いた「古着風のオリジナルTシャツ」についてご提案しました。新品のためあくまでも古着”風”にはなってしまいますが、デザインやTシャツの素材・色選びを工夫すれば、実際の古着にも劣らない、こだわりの一着を作ることができます。『実際の古着に好みのデザインがなかった』という方や『古着を着たいけど他人が着た服を着るのに抵抗がある』という方など、オリジナルの古着風Tシャツを求める方のニーズは意外と多いのではないかと思っております。売り物にはない独自のデザインが楽しめるオリジナルTシャツを、古着テイストで楽しんでみるのはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Written by 岩田