オリジナルTシャツに国旗をプリントしたいけど、著作権って大丈夫?

デザインについて

オリジナルのTシャツに国旗を使いたいと思った時、「国旗に著作権があるのかな?」と不安になることがありますよね。その中でも国旗は特に、使い方を誤ってしまうと大きな問題に発展しそうで少し怖いイメージがあるかもしれません。
今回の記事では、Tシャツなどのオリジナグッズに国旗をプリントしてもいいのか、プリントする際はどんなことに気をつけるべきなのかを紹介していきます。

国旗に著作権はあるの?

結論から言うと、オリジナルTシャツに国旗をプリントすることは可能です。国旗はいわゆる「パブリックドメイン」とされる著作権の存在しないモチーフとなっているのです。
それでは、パブリックとメインとは、どんなものに使用される表現なのかみていきましょう。

パブリックドメインとは

パブリックドメイン(public domain)とは、著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態または消滅した状態のことをいう。日本語訳として公有という語が使われることがある。

【パブリックドメイン – Wikipedia】より引用

このように、国旗にはそもそも著作権が存在しないため、オリジナルTシャツのデザインへの使用に限らず、使用する際に特別どこかに許可を取ったり報告をしたりする必要はありません。
もちろん何でもかんでもOKというわけではなく、国旗そのものを商標登録してしまったり、該当の国家の政府が関与していると誤認される可能性のある使い方はNGとされています。

商標としての使用でなければ、(商用利用も)不正競争防止法上は問題ありません。
デザイン、装飾として商品や店舗に使うことは、多くの場合、禁じられておらず、例えば、POP広告として外国国旗を使用する場合イベント会場において装飾として万国旗を使用する場合などは、問題ないと考えられます。
ただし、装飾的、デザイン的な使用法であっても、その商品やサービスが外国政府の関与の元に提供されていると誤認を生じさせる場合には、その利用方法は禁じられます。

【経済産業省「不正競争防止法での外国国旗等の商業上の使用に関するQ&A」】より引用

実際にオリジナルTシャツに国旗のデザインを取り入れてみた

オリジナルTシャツに国旗をプリントしても問題ないとわかったところで、実際に国旗をプリントのモチーフに取り入れたデザインを考えてみましょう。

日本国旗(日の丸)

我々日本人に一番馴染み深い国旗といえば、当然日の丸です。白地に赤丸というシンプルなデザインで、日本では古くから「日の丸」と呼ばれています。この赤い日の丸は日の出の太陽を象徴しており、紅白という日本の伝統色からもおめでたいとされる色になっています。赤は「博愛・活力」、白は「神聖・純潔」を意味するともいわれています。
日の丸のシンプルさを失わせないように、白地のTシャツの胸中央に日の丸をプリントしたデザインはいかがでしょうか。

アメリカ国旗(星条旗)

アメリカ合衆国の国旗は、一般に「星条旗」と呼ばれます。
白が意味するのは「純粋・純潔」、赤が意味するのは「たくましさ・勇気」、青は「威信・忍耐・正義」を表しているそうです。縞模様は独立同時の13の植民地を表し、星の数は現在の州の数(50)を表現しています。
United States of Americaの頭文字である「USA」の文字で星条旗を象ったデザインにしてみました!

イギリス国旗(ユニオンジャック)

イギリス国旗のデザインを考える前に、少しイギリスの国旗の歴史についてお話しします。現在のユニオンジャックが作られる前に、まず1603年にイングランドの国旗とスコットランドの国旗が組み合わせられ、初代のユニオンジャックが作られました。その後の1801年のアイルランドとの合同時に、現在のユニオンジャックが誕生する流れとなっています。勉強になりました。

オリジナルTシャツへのプリントということで、袖部分のワンポイントにユニオンジャックを取り入れ、背面にはイギリスのシンボルの一つであるビッグベンのイラストをプリントしてみました。国旗だけではなく、その国に由来する特産品や観光地などを取り入れるのもオススメです。

スペイン国旗

スペインの国旗は、「血と金の旗」と呼ばれ、黄は豊かな国土、赤は外敵を撃退した時に流れた血の象徴とされています。向かって左側に位置する国章は5つの王国の紋章を組み合わて作ったもので、両側の柱は「ヘラクレスの柱」と呼ばれます。国際連盟加盟国の旗の中で唯一ピンクを使っている旗でもあります(かわいいね)。
インファクトリーでは、オリジナルのTシャツだけではなく、パーカーやポロシャツなどの商品も取り扱っています。Tシャツに比べるとどうしても予算が上がってしまいますが、パーカーやポロシャツは機能性も高く、高級感もあるのでおすすめの商品です。

注意!こんな使い方はNG!

当たり前のことですが、特定の国を貶めるようなデザインは絶対にNGです。いくらパブリックドメインで著作権のない国旗とはいえ、該当の国の人を傷つけてしまうようなデザインや、怒りを買うような可能性のあるデザインは辞めましょう。
国旗に対して厳格な感情を持っている場合も多く、その国の国民の尊厳を傷つけたりすることのないような配慮が必要です。
オリジナルTシャツの場合は、デザインだけではなく着用するシーンも気を付けたいところですね。

まとめ

オリジナルTシャツに国旗を印刷すること自体は問題なく可能ですが、その使い方や着用するシーンに注意を払うことが必要となります。

今回デザインで紹介した星条旗やユニオンジャックは人気も高くメジャーな国旗ですので、印刷されたTシャツを探すのは難しいことではないでしょう。しかし、世界にはなんと197の国が存在し、それぞれ国旗が定められています。お目当ての国旗が印刷されたTシャツをみつけるのが難しいケースもあるでしょう。
そんな時、オリジナルTシャツという自由にでデザインをできる場所であれば、自分がプリントしたい国の国旗を印刷したTシャツが簡単に手に入ります。
パブリックドメインということもあり、自分でデザインを作らずとも、インタネットのフリー素材として公開されているデータを使用すれば、デザイン作成の面でもハードルは低いといえます。

国旗をデザインに取り入れたオリジナルTシャツを作ってみたい!というときは、まずはどれくらいの費用がかかるのか【お見積もりフォーム】よりお気軽にお問合せください。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました~🇯🇵

Written by 小林

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