“オリジナルTシャツの魅力”とは、デザインはもちろん、そのプリント位置やアイテムの種類などを、自由にオーダーメイドできるところにあります。
Tシャツ販売がメインではございますが、インファクトリーでTシャツ以外にも、パーカーやポロシャツなど、さまざまな種類のオリジナルアイテムを取り揃えております。実は、プリントの内容によっては、オリジナルTシャツにプリントしたデザインを、別のアイテムに流用してオリジナルアイテムを製作することも可能ということをご存知でしょうか?
特にインファクトリーが最も得意とする「シルクスクリーン」という専用の「版」を作成して印刷するプリント方法では、Tシャツで作成したデザイン(版)を、別のアイテムに流用することで、通常よりもお得に作れちゃいます!
渾身のオリジナルデザインを、Tシャツだけで終わらせてしまうのは勿体無い!せっかくですから、同じデザインでTシャツ以外のオリジナルアイテムを作ってみるのはいかがでしょうか?
しかし、作業の都合上、プリントができる位置やサイズにはある程度の制限(目安)を設けさせていただいております。
こちらを「プリント範囲」と言い、アイテムの種類によってある程度の目安が決まっています。
今回はインファクトリーで製作できるオリジナルアイテムのプリント範囲を紹介していきます!
プリント範囲はデザインを決める上でも知っておくと便利な情報ですので、オリジナルアイテムの製作をご検討中の方は、是非目を通していただけますと幸いです。同じデザインで一緒にプリントするための“コツ”もございますので、お見逃しなく!
Contents
様々なアイテムのプリント範囲を知ろう
さて、まずはTシャツ・トレーナー・パーカーなどのプリント可能範囲を確認しましょう。
サイズによりプリント範囲が異なりますが、今回はMサイズ基準でご紹介します。
Mサイズの半袖Tシャツのプリント範囲
Mサイズの長袖Tシャツのプリント範囲
Mサイズのポロシャツのプリント範囲
Mサイズのトレーナーのプリント範囲
Mサイズのプルオーバーパーカーのプリント範囲
Mサイズのジップパーカーのプリント範囲
画像の通り、プリント範囲は大きく分けて「胸(前面)」「背中(背面)」「袖」の3ヶ所になります。
大前提として、「生地の縫い目」「ファスナー(ジップ)」「ボタン」「リブ」など、少しでも段差のある場所にはプリントを入れることが難しくなっています。
「胸(前面)」のプリント範囲
「胸(前面)」は、プリント範囲がアイテムの種類によって最も大きく制限されるプリント位置です。
Tシャツやトレーナーなど、胸の部分に特別な装飾のないアイテムであれば、30cm〜40cmの大きなプリントを胸部分に入れることが可能ですが、ポロシャツやパーカーになると条件が変わって参ります。
ポロシャツの場合は胸部分に前立て(ボタン)がある関係で、胸中央のプリントは不向きになります。
左胸もしくは右胸にワンポイントでプリントを入れるのが人気の高いプリント方法になっております。
パーカーには大きく分けて「ジップあり」と「ジップなし」の2種類がありますが、ここにもプリント範囲の違いがございます。
「ジップあり」の通称「ジップパーカー」はジップ・ポケットが付いていることもあり、胸プリントの範囲が他のオリジナルアイテムと比べて狭いため、「左胸ワンポイント」にプリントを行うことが一般的になります。
「ジップなし」の通称「プルオーバーパーカー」の場合、横幅であればTシャツやトレーナーと変わらず大きく取れますが、お腹のあたりにポケットがついているため、縦幅にはどうしても制限がかかってしまいます。
そのため「Tシャツ」と「プルオーバーパーカー」の胸中央に同じプリントを入れたいという方は、縦長ではなく横長のデザインにすることをオススメいたします。
「背中(背面)」のプリント範囲
「背中(背面)」のプリント範囲は、なんと、アイテムの種類によってプリント範囲が制限されることがほとんどありません!とにかく大きくプリントを入れたいという方は、背中のプリントはオススメのプリント位置になります。
ただし、背中のプリントだと上着を羽織るとせっかくのオリジナルプリントが隠れて見えなくなってしまうのが難点……。そんな時にオススメしたいのが、パーカーやジャージなどのオリジナルアイテムです。
初めから上着にプリントを行うことで、自慢のオリジナルデザインを常に見せつけることが可能になります!
「袖」のプリント範囲
「袖」のプリントは、半袖と長袖でプリント範囲が大きく異なります。
基本的に、半袖の柄は長袖にも使い回せますが、長袖用の縦長の柄は半袖にはプリントができません。長袖と半袖で同じデザインをプリントする場合、柄の縦幅に留意する必要があります。
また、半袖・長袖に一貫して、袖部分には「横幅8cmまで」の印刷が最大になっていますので、そちらも注意しておきましょう。
よくご相談をいただく、「袖周りを1周するようなラインのプリント」は難しくなっています。
以上の点を考慮すると、全てのアイテムで一番制限が少なく同じデザインをプリントすることができるのは「背中プリント」であると言えます。様々なアイテムを混在させて、より大きくプリントを入れたい場合は、背中にプリント位置を持ってくるのがオススメです。胸と背中の両面にプリントを入れたい場合は「左胸ワンポイント+背中大きめ」で入れるのがいいでしょう。
なお、インファクトリーでは一度ご注文をいただいたデザインは、半永久的にデータ保存をさせていただいております。
何年も前に作ったデザインでも、ご注文の履歴さえ確認できれば追加の版代は無料となっております。
新しく別のオリジナルアイテムにも挑戦してみようかな……♪というお客様は、是非お気軽にご相談くださいませ。
シルクスクリーンプリントで同じ版を使用できない条件とは…?
これまでご説明させていただいたプリント範囲とは別の理由で、一緒にプリントができないアイテムもあります。
オリジナルTシャツのプリントでもっとも主流である「シルクスクリーン」という版を用いるプリントの場合で、一緒にプリントできない理由は大きく2つです。
プリント箇所の変更はNG
「シルクスクリーン」は専用の作業台を用いてプリントを行います。その作業台の関係上、たとえ同じ大きさのプリントであっても、プリント箇所が異なると、同じ版を用いることができません。胸中央⇄背中中央の、単純にアイテムの向きが逆になるだけでしたら対応できる可能性もありますが、基本的にはプリント箇所が異なる場合は、別のプリントと認識していただく方がいいかもしれません。「トートバッグ」が特に顕著で、プリントするときの向きが異なるため、全く別物と捉えていただくようにお願いしています。
特殊なインクを使用するアイテムも
弊社の「シルクスクリーン」プリントのインクは大きく2種類あります。一般的に用いるインクが「水性インク」であるのに対して、ブルゾンなどのナイロン製品(一部ポリエステル製品も)は「油性インク」を用いています。使用するインクの種類が異なるため、たとえ同じデザインであっても、同じ版を使用できないこととなっています。また、プリント代も水性インクより高くなっているので、ブルゾンアイテムをプリントする際は注意が必要です。
実際にデザインを考えてみよう
先程もお話ししましたが「Tシャツ以外のさまざまな種類のオリジナルアイテムに印刷をしてみたい」というお客様にオススメのプリントヶ所は「左胸+背中中央」!
目立たせるという意味では胸に大きくドドン!とプリントを入れたくもなりますが、左胸にワンポイントの”さりげなさ”もなかなかおしゃれで粋な仕上がりのオリジナルTシャツになりますよ。
実際にインファクトリーで着用されているオリジナルの制服のデザインがこちらになります。
左胸部分にはワンポイント&1色でシンプルな会社ロゴを印刷し、背中には大きめにインファクトリーのモチーフである虹の会社ロゴをプリントしてあります🌈
まとめ
今回は、オリジナルTシャツのプリント範囲のまとめとして、Tシャツ以外のオリジナルアイテムのプリント範囲をご紹介しました。1つの版でさまざまな種類のオリジナルアイテムをまとめてお得に作るためのちょっとしたコツは、プリント位置を工夫すること。左胸ワンポイントか、背中のプリントが流用性の高いオススメのプリント位置になります。Tシャツでは心もとない季節など、皆さんお気に入りのデザインをTシャツ以外の様々なアイテムにもプリントできるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
ただし、デザインが同じでも、プリントを入れる位置が変わると基本的には同じ版を使用することができません。具体的には、左胸で作成した版を逆の右胸に変更したり、背中首下や袖に変更することはできかねます。プリント位置を変更するためには新しく版を作る必要があります。
また、デザインとプリント位置が同じでも、使用するインクの種類が異なる場合は同じ版を使用できません。インファクトリーで取り扱っているほとんどのアイテムが「水性のラバーインク」にてプリントを行いますが、ブルゾン系のアイテムのみ「油性インク」を使用するため、専用の版が必要となっております。
以上の点に注意すれば、1つの版をさまざまな種類のオリジナルアイテムにプリントをして楽しむことが可能です。
インファクトリーではオリジナルTシャツだけではなく、ロングTシャツやポロシャツ、パーカー、ジャージなど、たくさんの種類のアイテムを取り扱っております。
同じ版を使用できる場合は、例えばTシャツ10枚+パーカー1枚などのご注文になっても、プリント料金はお得なまま!気になる商品があれば、Tシャツを製作する機会にまとめて注文してみてはいかがでしょうか。
しかし残念ながら、現在のインファクトリーの見積もりフォームのシステムでは、アイテム混在のお申し込みに対応していません…。ですから、アイテム混在のお見積もりをご希望の場合は、お気軽にメールなどでご相談ください!”春夏秋冬いつでも”お気に入りのオリジナルアイテムを、ぜひ作って身につけてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Written by 岩田(小林加筆)