いらないTシャツを寄付！恵まれない子どもたちを支援する方法

家の中のものを整理したり新しい衣服を買い足したりすると、不要なTシャツが出てくることがあります。年齢や体型、好みの変化などで着なくなったTシャツもあるでしょう。特に、スポーツやアウトドア、カジュアルファッションが好きな人は数多くのTシャツを持っていて、少し処分したいなと思うことがあるかもしれません。自分は着なくなったけれど捨てるのはもったいないと思うこともあるでしょう。そのような不要なTシャツは寄付することができます。そのまま衣類として新たな持ち主の元へ届けたり、他の形に変えて新たに使ってもらったりする方法があります。今回は、不要になったTシャツを寄付して恵まれない子どもたちを支援する方法を具体的な団体名や情報も含めてご紹介します。

Tシャツを寄付するってどういうこと？

そもそも、Tシャツを寄付するとはどのようなことを意味するのでしょうか。自分がいらなくなった古い衣類は役に立つのだろうかと疑問に思う人もいるでしょう。Tシャツの寄付にはさまざまな方法がありますが、代表的なものとして海外途上国へ支援物資として送る方法があります。世界には貧困に苦しむ国が多々あります。未使用でなく自分が着たことのある中古の服でも、喜んで受け取って着てくれる人たちがいるでしょう。着なくなったからといって処分してしまう前に、もう一度誰かに着てもらえるかもしれません。

状態は悪くないけれど新品でもないし、知り合いに欲しがっている人もいない、という場合は海外へ物資支援することができます。サイズアウトしやすい子ども服やベビー服、流行が過ぎてしまい着なくなったTシャツなど、処分する前に再利用活動を検討してみましょう。Tシャツに新しい命を吹き込むことができると思うと、クラスや部活で作ったオリジナルTシャツやプレゼントでいただいた服など思い入れのあるものも積極的に送ることができます。

Tシャツを再利用して支援する団体

Tシャツの寄付をしてみたいけれどどこですればよいのかわからないという人もいるでしょう。実は、日本ではTシャツを再利用して発展途上国を支援する活動をしている企業や団体がたくさんあります。衣服の寄付活動を積極的に行っている企業を調べて送るのがおすすめです。ここからは、具体的な企業をご紹介していきます。

ユニクロ

アパレルブランドの大手ユニクロは、衣類を制作して販売するだけでなく、リサイクル活動や難民支援、ボランティア活動などさまざまなプロジェクトを通して国際社会や地域社会への貢献に取り組んでいます。その一環として古着を寄付する活動があり、ユニクロで購入した全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.UNIQLO」を行っています。衣料をそのまま衣料として難民キャンプなどへ寄贈して第2の持ち主に送り届けたり、傷んで着られなくなった服は燃料・素材にリサイクルする活動です。「届けよう、服のチカラ」プロジェクトは、学校と協力し、子どもたちが主体となって不要になった子ども服を回収し、服を必要とする難民などに届ける運動です。難民キャンプへ届けた後にはフォトレポートが学校に届けられるので、社会貢献をして達成感を味わうことができます。

ユニクロの全商品リサイクル運動に参加するには、ユニクロ・ジーユーの服で不要になったものを各店舗に設置された「RE.UNIQLO」の回収ボックスに入れるだけなので、簡単です。回収ボックスに入れられた衣服は、そのまま服として再利用されるものと、リサイクルによって新たに生まれ変わらせるものに仕分けされます。リユースの場合はカテゴリによって仕分けされ、世界各地の難民や避難民へ届けられて行く流れです。

ワールドギフト

ワールドギフトは、不用品を寄付や社会支援のために再利用し、失われていく命や未来を守ることを使命として活動している国際社会支援推進会です。衣服や電化製品、雑貨などさまざまなものを集めて寄付する活動をしています。

世界各地の孤児施設や障碍者支援団体、被災地などへの衣料品寄付を積極的に行っています。また、活動により生じる収益は他の社会支援団体へ寄付される仕組みになっています。捨て方に困ったり、思い出が詰まっていて捨てにくいと思ったりするものは、物資として寄付し誰かの役に立つと思うと決心できるでしょう。

集荷エリアは沖縄・離島も含む日本全国が対象です。まずはメールフォームで集荷依頼を出しましょう。注意事項・確認メールに返信したら、寄付する荷物を準備しておきます。希望の日時に宅配業者が集荷に来てくれるのを待ちましょう。

再利用できる衣類の種類は、大人の衣服や子ども服、マタニティーやベビー服、そしてスーツなどのフォーマルなものからスポーツのユニフォームまで分野を問わず寄付することができます。ただし、下着や靴下、ストッキングなど直接肌に着けるものは未使用品に限られているので注意しましょう。衣類に加えて食器や文房具、雑貨など中古品として再利用できるものは詰め合わせることができます。家の整理をしているときはさまざまなものを寄付することができるので、便利です。

日本救援衣料センター

特定非営利活動法人の日本救援衣料センターは、世界で貧困や自然災害、紛争などの避難が理由で衣料を必要としている人々を助けようと活動している団体です。「愛の救援衣料」として、衣料品を届けています。

日本救援衣料センターへ寄付できるのは、新品未使用の下着、靴下、パジャマ、タオル、タオルケット、シーツや洗濯済みでシミや傷のない毛布、ズボン、ジーンズ、シャツ、トレーナー、セーターなどです。受け入れ可能なアイテムの詳細はホームページで事前に確認しておきましょう。寄付する衣料品が集まったら、段ボール箱か紙袋に詰めて送ります。確実に現地に衣料が届くように、決められたルールに従って寄付するように心がけましょう。受け入れ不可のものもあり、送られて団体が困るようなものはあらかじめ避ける必要があります。

現地への寄贈のため、寄付金として海外郵送費の振り込みが依頼されています。主旨やルール、団体からのお願いを理解したうえで寄付しましょう。ホームページの「今年度寄贈状況」では、寄贈先の国名や団体名、出港日を確認することができます。自分が寄付した物資がどのような場所へ届けられるのかをチェックできるのは、社会貢献の実感がわき嬉しいですね。

古着deワクチン

古着deワクチンによって古着を寄付すると、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを　日本委員会」を通じて開発途上国の子どもたちにポリオワクチンを届けることができます。一口につき5人の命を救うことができます。申し込みから専用回収キットの集荷まで、外出することなく家で簡単に手続きすることができるので便利でしょう。

古着deワクチン専用回収キットは一口3,300円でWebページから購入することができます。キットは衣類等を入れる大きな強化紙袋、協賛企業から提供されるクーポン、そして専用着払い伝票から構成されています。160サイズの段ボールとほぼ同じ大きさの大型の紙袋です。大掃除や引越しなどで衣服を整理する場合には一気に送ることができてスッキリするでしょう。荷物の準備ができたら集荷依頼専用ダイヤルに電話し、集荷を依頼します。ドライバーさんが来たら玄関先で専用の着払い伝票を貼って回収キットを渡します。送れないものもあるので、必ずWebページで確認してから作業しましょう。また、活動報告を確認することもできます。一気にまとめて衣料を寄付することができ、社会貢献にもつながります。

いらないTシャツを寄付して恵まれない子どもたちを支援する方法　まとめ

今回は、いらないTシャツを寄付して恵まれない子どもたちを支援する方法をご紹介しました。不要になったTシャツや衣料を寄付するには、企業や団体などに持ち寄ったり送ったりする方法があります。大掃除や引越し、衣替えでクローゼットを整理する際は、まとまった寄付をするチャンスです。お金がかかる場合もあるので、目的や活動に共感できる団体を選ぶとよいでしょう。実行に移しやすい方法を選ぶと、先延ばしにせず寄付することができます。現在はコロナウイルスの影響で活動を休止している場合もありますが、不要になったTシャツがある場合は是非支援団体のWebページをチェックして寄付を申し出てみましょう。自分が不要なものでも、世界のどこかで役に立つ可能性があります。

Written by onogi