Tシャツは着丈の長さによって印象やスタイルがかなり変わってきます。デザインや色は気に入っているのに、購入する前に着丈を意識していなかったので着てみるとなんだかイメージが違う、という経験をしたことがある人もいるでしょう。長すぎるとだらしなく見えたり太って見えることがあり、反対に短すぎるとお腹が露出したりしてしまいます。バランスは非常に重要です。また、着丈はわずかな長さの違いでもコーディネート全体の印象に影響を与えることがありますが、実際にはTシャツのサイズ展開が少ないことがあります。胴の長さや胴回りは個人差があるため、既製品でぴったりと自分に合うものを見つけるのは難しいかもしれません。サイズがないからといって諦めるのではなく、自分の身体に合う長さに調整したいという人もいるでしょう。パンツの裾上げは購入店舗などで依頼できることがよくありますが、Tシャツの丈つめをサービスで行っているアパレル店舗はあまりありません。そこで今回は、Tシャツの丈つめを自分で行う方法についてご紹介します。
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自宅のミシンを使う方法
デザインに一目惚れして買ったけれど、Tシャツの長さだけがしっくりこないという場合があります。ミシンは持っているけれどTシャツはストレッチ素材でできていることが多く、自分で丈をつめるのは難しそうと思う人も多いでしょう。ミシンの経験はあっても、ニット生地のように伸びる生地はどのように扱えばよいかわからないという人もいます。ここでは、自宅のミシンを利用してTシャツの丈をつめる方法をご紹介します。
ミシン縫いで用意するものと、その手順
自宅のミシンでTシャツの丈をつめる場合に必要なものを確認しておきましょう。用意するものは、ミシン、ニット生地用のミシン糸とミシン針、まち針とアイロンです。ニット生地のような伸縮性のある生地を縫うときは、ミシン糸も伸びるものを使うことが推奨されます。生地が伸びたときに糸切れが発生するのを防ぐためです。
材料が揃ったら、丈つめするTシャツを平らに置き、つめたい長さを裏に折り曲げます。アイロンでしっかりと跡をつけましょう。アイロンをかけた部分が冷めたら、折り返した部分にまち針を刺し固定します。ここでニット生地用の針をミシンにセットし、実際に縫っていきます。生地は引っ張らないように加減を調節して縫う必要があります。無理に引っ張るとTシャツの形が崩れて台無しになってしまうこともあるので注意しましょう。縫い目は幅を広めにしたジグザグ縫いだと生地が伸びても切れにくくなります。
カバーステッチミシンもおすすめ
カバーステッチミシンは、表面が2本の直線縫いで裏面はオーバーロックミシンで仕上げたような縫い目のできるミシンで、既製のトレーナーやTシャツの袖口や裾部分によく使われています。生地の伸縮に適応する縫い方なので、ニット生地を縫う際に重宝します。Tシャツの丈をつめる際には、カバーステッチミシンが活躍するでしょう。
カバーステッチミシンで丈つめする際も、まずはしっかりとアイロンで跡をつけておきます。カバーステッチミシン2mm程度のゆとりを加えてミシンにセットすると裏側も綺麗に縫うことができます。縫い飛ばしを防ぐために、縫い始めは生地が重なって厚くなっている部分を避けます。ミシンに慣れていても、ストレッチ素材を縫ったことがないとコツを掴むのに練習が必要かもしれません。これからもニット生地を使って洋服づくりやサイズ調整をしたいという人は、挑戦してみる価値があります。
ミシンがなくても手縫いでOK
普段は洋服づくりや小物づくりなどをしないのでミシンが家にないという人もいるでしょう。そのような場合は、アイロンで貼り付ける裾上げテープを利用する方法もあります。しかし、テープの種類や品質によっては伸縮に耐えられずTシャツが着れなくなってしまうこともあり、繰り返して着たいTシャツには向いていません。ミシンがない場合は手縫いを検討してみるのがよいでしょう。ミシンがないからといって諦める前に、手縫いでチャレンジしてみるのもありです。ここからは、手縫いでTシャツの丈をつめる方法をご説明します。
手縫いで用意するものと、その手順
手縫いでTシャツの丈を調整するには、縫い針、まち針、しつけ用の糸と手縫い糸、そしてアイロンを準備します。糸の色はTシャツに合わせましょう。丈をつめたい部分で折り曲げ、アイロンをかけます。しっかりと跡がつくようにかけ、Tシャツの形がずれてしまわないように長さをきちんと図りながら作業します。アイロンがかかったら幅が同じ長さになっているか確認しながらまち針で固定していきましょう。裁縫に慣れていない場合は、ここでしつけ縫いをしておくと安心です。準備が整ったら、手縫いで生地端を縫っていきます。縫い方はまつり縫いが適しています。裏側で端がしっかりと固定されるうえ、表面では縫い目が目立ちません。
しっかりと生地に固定されるため、裾上げテープと違って洗濯を重ねてもほつれにくいというメリットがあります。ただし、Tシャツの難点はやはりその伸縮性にあります。縫っている最中に糸がつって縮んでしまったり、着用しているときに生地が伸びて糸が切れてしまったりする可能性もあります。裁縫に慣れていない人は慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
キレイに行うなら業者に依頼もアリ
ミシンや手縫いでTシャツの裾上げをすると、生地が縮んでしまったり縫ったところが目立ってしまったりすることがあります。お気に入りのTシャツを買っても、丈の調節で失敗してしまうと傷んで着れなくなってしまったり形が崩れてしまったりして台無しになってしまうこともあるでしょう。裁縫に自信がなかったり完成度を重視したりする場合は、リフォーム専門の業者にお願いするのも手です。Tシャツの丈つめはどこでお願いしたらよいかわからないという人もいますが、実際には綺麗に直してくれる業者は思ったより身近にあるかもしれません。
例えば、大型スーパーやショッピングモールなど商業施設のテナントにリフォームを専門に行っている業者が入っていることがあります。洋服や靴のお直しを受け付けていることがあるので、近くに規模の大きな商業施設がある場合は確認してみるとよいでしょう。また、クリーニング店が洋服のリフォームを行っているケースもあります。行きつけのクリーニング屋さんや近所にショップがある場合は、Tシャツの丈つめを行っているか聞いてみるのがおすすめです。業務用ミシンを常備しており綺麗に仕上げてくれる場合もあるでしょう。近場で目に付くところにリフォームショップが見つからない場合は、インターネットで検索してみます。洋服のリフォームが専門でなくても、サービスの1つとして請け負っている業者がある可能性もあります。自宅の近くにTシャツの裾上げをしてくれる業者を見つけることができれば、今後もサイズの合わないTシャツを購入してしまっても調節することができるので非常に便利です。
まとめ
今回はTシャツの丈つめを自分で行う方法を中心に、業者の探し方などについてもご紹介しました。Tシャツの丈は思ったより重要で、全体の印象を変えてしまいます。自分の身体にあったちょうどよい長さに調節できると、お気に入りのTシャツをよりおしゃれに着こなすことができますね。
良心的な価格で高品質、しかも自分に合ったオリジナルなTシャツが欲しいという場合は、インファクトリーに注文するのがおすすめです。インファクトリーでは蓄積されてきた技術力によって業界トップクラスの高品質を実現しています。品物にこだわった業者でオリジナルTシャツを作れば、大切に長く愛用していけるでしょう。おしゃれで自分の個性に合ったオリジナルTシャツを作ってみたいという人は、インファクトリーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
Written by onogi