オリジナルTシャツでこんなデザインもできる。前から後ろへ「回り込み」プリント!

デザインについて

業者でのオリジナルTシャツ作り。市販のTシャツと違って既製品にプリントをしているので、プリントするためのルールがたくさんあります。やりたいデザインによっては再現できない可能性も…。そんなオリジナルTシャツ作りですが、意外とこんなプリントもできる!というアイデアを今回はご紹介します。

一味違ったオリジナルTシャツに採用してほしい「回り込み」プリントについてお話していきますよ。

回り込みプリントとは

「回り込み」プリントとは、明確にそのような名称をつけているわけではないので人によって呼び方が様々ですが、今回は「脇下をまたぐプリント」をそのように表して説明していきます。

「脇下をまたぐプリント」とは、Tシャツの前面から背面にかけて入れるデザインのプリントです。
脇下をまたぐプリント
前から後ろにかけて(もしくは後ろから前にかけて)Tシャツの前後の区別なくプリントする方法で、ダイナミックなプリントが再現可能です。大抵のデザインは裾にプリントをする場合、前裾と背裾で分けてプリントをするので、版が別々に必要で、プリントも2回行う必要があります。しかし「回り込みプリント」の場合は、版もプリントも1箇所分の扱いになります。脇線(Tシャツの横の折り線)にもプリントができるので、つながりを意識した、横長のデザインをプリントしたい時に活躍する方法でもあります。

ですが、注意して欲しいのが「回り込みプリント」には、プリントするための ”条件” があり、その条件をクリアしていないとプリントはできないという点です。その絶対条件というのが、Tシャツの形状です。

Tシャツは「丸胴」仕様に限る

Tシャツには、主に「丸胴」仕様と「横割り」仕様が存在します。
「丸胴」仕様と「横割り」仕様
Tシャツの側面に縫い目があるものが「横割り」で、縫い目がないものが「丸胴」です。「横割り」が前と後ろの2枚の生地を縫製しているのに対し、「丸胴」は1枚の筒状の生地からできています。「横割り」仕様の製品の方が複雑なシルエットに対応できるとして、一般的には多く出回っています。一方、「丸胴」仕様の製品も横割りと比べると少ないですが、縫い目が少ない分、製品自体の斜行が目立ちづらく、プリントの自由度が高いことが特徴です。

脇下をまたぐプリントをする場合、Tシャツの脇線がないTシャツを選ぶ必要があります。理由としては、「縫い目にかかるプリント」がオリジナルTシャツ作りでは、できないためです。横割りTシャツには側面に縫い目があるため、脇線からある程度離した位置へのプリントにしか対応できません。そのため、今回紹介したい「回り込みプリント」は「丸胴」のTシャツを使用しなければならないのです。

回り込みプリントができるTシャツをご紹介!

回り込みプリントには「丸胴」仕様であることが不可欠と分かったところで、インファクトリーのおすすめ「丸胴」仕様のTシャツをご紹介しますよ。

ヘビーウェイトTシャツ085-CVT

商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=4

半袖の定番Tシャツ。綿100%素材で厚みは5.6オンスと、しっかりした厚さがあります。選べるカラーが最も多く、全部で54カラーあるので、きっとあなたの好みの色が見つかること間違いなしです。サイズ展開は100〜XXXLまでと豊富ですが、小さいサイズは作業台との兼ね合いもあり、回り込みプリントが難しい可能性も。回り込みプリントは150cmぐらいのTシャツから行っていただくのが無難ですよ。

ハイクオリティーTシャツ5001

商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=5

半袖の定番Tシャツ2つ目。こちらも綿100%の5.6オンスのTシャツで、厚みはしっかりしています。カラー数は49と多く、ヘビーウェイトTシャツ085-CVTとは違った色味が楽しめるので、好みで選んでみてくださいね。注意したいのが、Tシャツのサイズ。90〜140cmまでは「横割り」仕様のTシャツなので、回り込みプリントができません。回り込むデザインのプリントは、150cmのTシャツから作成するようにしましょう。

スーパーヘビー長袖Tシャツ149-HVL

商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=444

長袖の綿100%、7.4オンスのしっかりした厚みのアイテムです。長袖も綿のTシャツなら「丸胴」仕様がありますよ。袖口はリブ付きで首回りもしっかりしています。1枚でも決まる長袖Tシャツ。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

回り込みプリントのデザイン例

さて、では丸胴仕様のTシャツにプリントしたい、回り込みのデザイン例をご紹介します。

横長のロゴをダイナミックに!

横長のロゴをダイナミックに!
横に長いロゴをより大きくダイナミックに入れられるのが回り込みプリントの利点です。しかし注意したいのが、入れられる横幅に制限があるということ!作業台の大きさの関係で プリントできる最大横幅は40cm です。また、アームの縫い目にかからない ようなプリントにすることも念頭に置いておく必要があります。

この胴の長い動物は…?

犬脇プリント
胴の長い動物を描くデザインです。胴だけでなく、体の一部が長い動物であれば対応できそうなデザインですね。横幅の長さを活かした面白いデザインがたくさん考えられそうです。

表と裏を組み合わせると…?

猫脇プリント
表面と裏面のイラストが合わさると、しっぽがハート型になるデザインです。このデザインのように、表と裏を組み合わせることで完成するイラストを考えるのも面白いかもしれません。アイデア次第でたくさん遊べそうなので、ぜひいろんなデザインを考えてみてくださいね。

まとめ

今回は、趣向を凝らしたオリジナルTシャツに採用したい「回り込みプリント」を紹介してきました。実はオリジナルでも、アイデア次第で様々なプリントを楽しめます。普通のTシャツよりもインパクトのある、ユーモラスなTシャツを作りたいと思っているあなたは、ぜひデザインに「回り込みプリント」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Written by 岩田

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