仕事でも、私生活でも、初対面の人と会うときに気になるのは「第一印象」ですよね。心理学でも初めて会った時の印象は変化しづらく、後々の評価にも関係してくるといわれています。つまり、始めの印象をより良いものにしておくだけで、仕事や人間関係がスムーズにいくということです。たまたま着ていた服で損をしないためにも、自分と相性のいい色を知っておきましょう。
今回は第一印象を高める色の選び方、見つけ方をご紹介します。色彩心理とパーソナルカラーを知って、印象をコントロールしましょう!
Contents
色の心理的作用とオススメ着用ポイント
色には瞬時にメッセージを伝える力があり、それは人の心理に影響を与えると言われています。色によって物のイメージが決まったり、人の気分を変えたり、場合によっては健康面に影響することもあります。
ここでは色のイメージとどういった場面に有効か、オススメのポイントを紹介します。
赤
ポジティブイメージ:熱い・明るい・情熱的・派手・強い・活発・
ネガティヴイメージ:闘争・怒り・緊張
●色による作用
エネルギッシュで積極的な印象を与えます。目を引く色で暖かさや情熱、リーダーシップを感じさせることができます。
●オススメ着用ポイント
強さや興奮を促す強いイメージの色なので、気合を入れたい時や勝負所で使いましょう。使いにくい場合は、靴や鞄などの小物に取り入れるのがオススメです。
オレンジ
ポジティブイメージ:暖かい・元気・友情・温和・健康・スポーティ
ネガティヴイメージ:わがまま・八方美人
色による作用
親しみやすく明るい気持ちにさせる効果があるため、コミュニケーション力を高める効果があります。緊張を和らげて力を発揮させてくれるでしょう。
●オススメ着用ポイント
社交性が高い、活発なイメージを持ってもらいたいときにオススメです。仲間意識と親しみやすさを感じさせる色なので、サークルやグループに参加する時に着用すると良いでしょう。
黄
ポジティブイメージ:輝き・元気・幸福・未来・喜び・友情
ネガティヴイメージ:軽快・注意・危険
●色による作用
場の雰囲気を明るくする、好奇心旺盛でフレンドリーな印象を感じさせる効果があります。記憶力を高める作用があり、他人の印象に残りやすくなります。
●オススメ着用ポイント
場の雰囲気を明るくするイメージがあり、人に警戒心を抱かせません。コミュニケーションを円滑にする効果があるでしょう。
緑
ポジティブイメージ:安らぎ・自然・成長・調和・平和・健康・癒し
ネガティヴイメージ:マイペース・受動的
●色による作用
安らぎやリラックス効果があり、ストレスを軽減し心を穏やかにしてくれます。緊張を緩和させ和やかにします。
●オススメ着用ポイント
穏やかな印象を与え、一緒に過ごす相手も自然にリラックス出来る色なので、日常生活にオススメです。ただ、ゆったりとした印象を与える色なので、リーダーシップをとりたいときや目立ちたいときには向きません。
心を鎮める色!青
ポジティブイメージ:鎮静・冷静・涼しさ・青春・誠実・聡明
ネガティヴイメージ:冷たさ・悲しみ・不安
●色による作用
興奮を鎮め、知的で冷静なイメージを与えます。信頼感を与える、集中力を高める効果も期待できます。
●オススメ着用ポイント
緑と同じように落ち着いた色ですが、冷静さ集中力を高める効果があります。仕事でリーダーシップをとりたいときにも効果的に作用してくれるでしょう。
紫
ポジティブイメージ:高貴・神秘的・高級・上品・欲・古風・不思議
ネガティヴイメージ:孤独・繊細・不安定・下品
●色による作用
高貴さや優雅さを感じさせる効果があります。青と赤の反対の要素が入っているため、魅力的だが浮世離れしてみえたり、華麗に見えて下品さもはらんでいたり、相対する二面性がある色です。
●オススメ着用ポイント
二面性のある色なので、使い方に気をつけましょう。紫を選ぶときは、デザインによって好印象かどうか変わる場合があるので、洗練された良いデザインを選ぶようにしましょう。仕事ではこの色を避けるのが無難です。
ピンク
ポジティブイメージ:可愛らしい・柔らかい・甘い・幸福・艶やか・心
ネガティヴイメージ:幼い・弱さ
●色による作用
女性的な柔らかさや、子供のような可愛らしさを感じさせます。優しい気持ちにして穏やかにさせるなどの効果もあります。
●オススメ着用ポイント
女性らしさを引き出してくれる色なので、男性と会う時や、柔らかい印象を与えたいときにコーディネートに加えるのがオススメです。
清純な色!白
ポジティブイメージ:明るい・祝福・清潔・純粋・無限・正義・威厳・透明感・膨張
ネガティヴイメージ:空虚・軽薄・冷淡
●色による作用
気分の高揚を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。また、気分を一新する効果もあります。
●オススメ着用ポイント
信頼感や清潔感などのクリーンな印象を与えるため、医療現場や飲食店で使われています。トップスに使うと顔が明るく見え、好印象になるでしょう。他の色とも合わせやすく、どんな場面でも幅広く使える色です。
グレー
ポジティブイメージ:クール・スタイリッシュ・上品・調和・信頼
ネガティヴイメージ:無機質・疑惑・過去・陰気
●色による作用
気持ちを落ち着かせバランス感覚を高めてくれます。周りの状況に合わせる効果があるので、仕事の現場などで使われることが多いです。
●オススメ着用ポイント
広域で曖昧な色であるので、相対する色のクッションとしてメインカラーを引き立ててくれます。クールな印象を与えながら、主張しすぎないので行事や仕事で使うのがオススメです。
黒
ポジティブイメージ:クール・威厳・高級感・神秘・沈黙・力・収縮
ネガティヴイメージ:重力・孤独・不気味・絶望
●色による効果
力強さや威圧感が、モダンでスマートな印象を与えます。また、強い色でありながら何色とでも合うので、高級感や落ち着いた雰囲気にしたいときに便利です。
●オススメ着用ポイント
黒は何色でも合いますが、他の色に与える影響が大きいため、黒の印象が強くなります。トップスに使うと重くなりやすいので、ボトムなど下の方に使うのがオススメです。白と一緒に使うことで、威圧感を緩和できます。
パーソナルカラー
人の肌や髪の毛はそれぞれ違い、相性の良い色もそれぞれあります。それを大きく「春・夏・秋・冬」の4つに分けてわかりやすくしたものが「パーソナルカラー」です。相性の良い色は、色の持つ良いイメージを引き立て、人に与える印象を良くしてくれます。
特に顔周りは人の視線を集める場所なので、パーソナルカラーに合わせた色を身につけるのが良いでしょう。合わない色は下半身や小物などの顔から遠いところにつけるのがおすすめです。
春
春のような華やかな、明るい色味が似合います。瞳の色や髪の色が柔らかいブラウン、肌色はアイボリー系の方が多いのが特徴です。ビタミンカラーのような黄味のある、明度や彩度の高いPOPな色がおすすめです。
フォーマルシーンでは、黒よりも明るめの紺色のほうが重たく見えず、印象良く見えます。
顔まわりにくすんだ色があると疲れて見えやすいので気をつけましょう。アクセサリーはピンクゴールドがよく似合います。
夏
夏の力強い自然の色と、涼しげな水辺を思わせるような色が似合います。髪の色や瞳の色はやや赤みブラウンか、軽やかな黒で、肌色はピンク味の方が多いのが特徴です。彩度の低い色、明度の高めの色がおすすめです。白や青が混じった寒色系やパステルカラーがよく似合います。
パステルカラーを使いすぎると幼い印象になってしまうため、白、黒、紺などのベーシックな色に合わせて使うと良いでしょう。顔の近くに黄味が強いものがあると、顔がくすんで見えるので気をつけてください。アクセサリーはマットなシルバーやピンクゴールドが似合います。
秋
紅葉を感じさせる、暖かで深みのある色が似合います。瞳の色や髪色はダークブラウン、肌色は標準的なオークル系で、日に焼けると吸収して黒くなりやすい人が多いのが特徴です。アースカラーのような、彩度と明度の低い色が似合います。
渋い色や落ち着いた色味でも、地味にならず垢抜けて見えます。ブルーベースのものや彩度、明度の高いものは浮いて見えるので、入れるときは顔周りを避けましょう。黒を選ぶときはブラウンや緑が混じったものにするか、生地に気をつけて選ぶのがおすすめです。アクセサリーはゴールドやナチュラルな質感のものが似合います。
冬
雪に映えるビビットさとモノトーンの落ち着いた色が似合います。髪色は鮮やかな黒髪、瞳の色は白目と黒目のコントラストがくっきりとしているのが特徴です。はっきりとした彩度の高い色味と、グレー調のすこしくすんだパステルカラーが似合います。
服を選ぶときはコントラストをはっきりさせると良いでしょう。鮮やかな色が似合いますが、使いすぎると品の良さが薄れるので注意が必要です。ベージュなどの茶系は、黄味の少ないものを選ぶか、ボトムスなどにして顔周りには使わないようにしましょう。アクセサリーはプラチナやシルバーが似合います。
まとめ
人の魅力は決して外見で決まるものではありませんし、色だけがその人を構成するものではありません。しかし、色彩心理学という学問があるぐらいには、色というものは影響を与えるものです。第一印象は変えにくいものなので、自分が損をしないためにも、色について知っておくと良いでしょう。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
Written by 高橋