ワンポイントカラーを使って2色プリントで作るメリハリデザインTシャツ

デザインについて

デザインを作っていると、やりたいデザインがたくさん湧いてきて困ってしまいますね。ですが、プリントの色数が多ければ多いほど料金が高くなるのがオリジナルTシャツの特徴なので、いくら作りたいデザインがあっても、予算によっては再現できない可能性も…。なるべく少ない色数で、メリハリのあるデザインを作れたら、コストという面においてはかなり嬉しいことではないでしょうか。

今回は【2色】のプリントで、メリハリのあるデザインを作るコツについて紹介していきますよ。

プリントの色数について

今回紹介するプリントは、原則として「シルクスクリーン」という最も一般的なプリント方法を想定して紹介していきます。シルクスクリーンの他に、インクジェットや転写など、「フルカラーデザイン」も再現できるプリント方法がありますが、それらの方法には、色数は特に関係ありませんのでご安心ください。

さて、今回紹介する「シルクスクリーンプリント」の色数について、こちらのプリントは、「色数が増えるごとに料金が上がる」プリントになっています。その理由は、プリント色毎に、デザインを刷るための「版」を作成しているからです。例えば、白色のTシャツに黄色と青でプリントしたい時、『黄色の版』と『青の版』を別で作るので、必要な版の枚数は2色分の2枚となります。色数が3色、4色…と増えていくと、必要な版の枚数もその分増えていくのです。

刷った後の版、刷る前の版

「版の代金」は一度作ってしまえば、次回以降かからない料金になっていますが、「プリント代」は毎度かかる費用です。「版代」だけでなく、「プリント代」も色数が多いほど高くなっているので、やはりプリント色数は、少ない方が安価にTシャツを作ることができるというわけです。

最もシンプルかつ安価に制作できるのが【1色】プリントですが、1色プリントでは、使用する1つの色で全てのデザインを再現する必要があるため、目立たせたい部分とそうでない部分の区別をつけるのが、難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな時におすすめしたいのが【2色】デザインです。使用できる色数が「1色」から「2色」に増えるだけで、再現できるデザインの幅が大きく広がります。その分多少の費用は上乗せになってしまいますが、【2色】プリントなら、目立たせたい部分の色を変えることで、メリハリのあるデザインを再現することができますよ。

ワンポイントカラーはどんな色を使うと印象的になる?

メリハリのあるデザインを簡単に作り上げられる【2色】のデザイン。どんな色を「ワンポイントカラー」として使うと、より効果的でしょうか。「色」には、それぞれの色が持つイメージがあり、色の組み合わせも大きくデザインの印象を左右しています。まず、Tシャツの色と1色目のプリント色を選び、さらに1色プラスで選ぶとなると、もやは色のもたらす効果はとても大きいものになりますね。

2色使用して片方の色を際立たせたいのであれば、もう1色のプリント色は、あまり目立ちすぎない色であるべきです。

2色プリント例

片方の色が際立つよう、目立たせない方のカラーについては「Tシャツと同系色」か「白や黒などの無彩色」が無難であると思います。デザインの色+Tシャツの色も考える必要があるので、意外と考えることはたくさんあり、表現の幅もとても広そうですね。Tシャツのカラーに対して、より目立つ色をイメージしづらい時は、【カラーシミュレーター】で、色の見え方をチェックしてみるのもおすすめです。

ワンポイントカラーにおすすめしたい「特色」インク

もう1色の色よりも目立つ色であれば、「ワンポイントカラー」としては成功しているのですが、より際立つカラーとして紹介したいのが「特色」インクです。特色インクとは、通常のインクよりも少しプリント代の上がるインクの塗料で、「蛍光色」や「ラメ色」など、通常のインクよりも目立つカラーを取り揃えています。

蛍光、ラメのプリント色見本

「目立たせる」ということを重要視するのであれば、「特色」インクをワンポイントカラーとして使ってみるのはいかがでしょうか。

【2色】でできるメリハリデザインTシャツ

さて、では具体的には【2色】プリントでどんなデザインが作れるのか、考えてみましょう。

デザイン案

デザインとして目立って欲しい部分の色を変えるのがベスト。特に文字がたくさん入るデザインでは、情報量が多いので、目立たせたい部分だけ色を変えると、端的に重要な情報を伝えることができますね。

デザインのポイントは「何を目立たせたいか」

1色ではなんとなくシンプルなデザインも、2色にすることで、カラフルな印象を与えられます。イラストや文字に縁をつけたい時も、1色では難しいですが、2色なら対応できますね。2色のデザインなら、1色でできなかったことができるようになるのです。

そんな【2色】プリントのデザインを作る時、重要なのは「何を目立たせたいか」考えることです。例えば、文字をたくさん入れるデザインにするのであれば、必ず何か目立たせたい情報があるはずです。より重要な情報を、分かりやすく端的に際立たせることができるのが、2色プリントのいいところです。文字ではなくイラストを使ったデザインでも、一部分だけ色を変えてみるのもいいのではないでしょうか。デザインの中でポイントとなる情報を考えることは、デザインを改めて見直すことができるので、とても大切なことです。デザインを見つめ直して、本当に作りたい「理想のTシャツ」を目指してみましょう。

まとめ

今回はワンポイントカラーを使って、メリハリのあるデザインを作るコツについてお話してきました。もしコストに少し余裕があるのなら、2色デザインにしてみると、再現できるデザインの幅がグンと広がります。目立たせたい部分とそうでない部分を明確にすることで、メリハリのある、視認性の高いTシャツを作ることができますよ。1色で諦めたデザインも、2色なら再現できるかもしれません。作りたいデザインを整理して、ぜひ納得のいくオリジナルTシャツを作ってくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Written by 岩田

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