Tシャツより商品単価が上がるのに、それでも根強い人気があるオリジナルポロシャツ。夏から秋にかけて需要が高まり、カジュアルなシーンでもビジネスシーンでも使える万能なアイテムです。スタッフが着用するユニフォームとして、オリジナルポロシャツの製作を検討している方も多いのではないでしょうか。意外に知られていませんが、Tシャツに比べるとポロシャツはプリント箇所・サイズに制限が多いです。「プリントできる大きさ」と「プリント位置」について知っておくとデザインも考えやすいと思います。今回はオリジナルポロシャツのプリントサイズとプリント位置に関する注意点を紹介していきます。ポロシャツの製作をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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左右の胸へのプリントは横幅のサイズに気をつけたい
ポロシャツの特徴は胸中央にあるボタン部分ですね。ボタンと襟があることによってTシャツよりもフォーマルな印象を受けるポロシャツですが、ボタンがあるためにTシャツよりもプリントサイズが限られてしまいます。
どのプリント方法の場合も縫い目から最低でも2cm程度離さないとプリントができません。中央のボタン部分の周りに縫い目があるので、左右の胸のプリントはあまり大きくするができなくなります。仮にSサイズのポロシャツにプリントする場合、横10cmのプリントが最大です。デザインにもよりますが、横長に文字をプリント場合は大分小さめにみえることもあります。ポロシャツの左右の胸にプリントできる最大サイズは以下の通りです。
キッズサイズのポロシャツはプリント可能範囲も小さくなります。子どもサイズのポロシャツだと横5cm程度しかプリントできないものもあるため、子どもから大人までサイズを混ぜてご注文いただく場合は子ども用と大人用で版を分けた方が良いかもしれません。ただし、版を分けますと一つの版で製作するよりも「版代」や「プリント代」が上がり、注文内容によって金額がかなり割高になってしまうことも…。版を分けるかどうかは予算と相談しながら決めてみてくださいね。
縦幅は大きくプリントができますが、お腹部分に広がっていくようなデザインは再現できません。縦長の長方形のようなデザインでしたらプリント可能です。
余談ですが・・・ポロシャツの胸へのプリントは左胸のほうが一般的で人気があります。左胸のプリントが人気な理由としては諸説ありますが、軍隊の階級章や王族の身分章・勲章は左胸につける決まりになっており、それをプリントにも取り入れているという説が有力です。では なぜ右ではなく左なのか という点に関しては、『 心臓が左胸にあるから 』だそうです。なんとなく納得です。
ポロシャツの胸中央はお腹に近い
次は胸中央に関してです。胸中央といっても、ボタン部分があるので、ボタンからさらに下の位置からプリントがスタートします。前立て部分から4cm下げた位置からプリント可能です。
プリント位置を選択する際は【胸中央】という名目ですが、胸というよりはお腹に近い位置になりますね。ポロシャツでこの位置にプリントする方は稀ですが、前面に目立つ柄をプリント場合はやはりこの位置になります。デザインによってはバランスが悪く見えることもあるので、気になる方は背中央へのプリントがおすすめです。
ポケット内は横6cm×縦4cmが最大
ポケット付きのポロシャツに関してです。ポケットの中にプリントすると収まりがいいシンプルな仕上がりのポロシャツになりますよね。ただし、ポケット内にプリントする場合、【横6cm×縦4cm】が最大となります。横6cm×縦4cmを越える大きさでのプリントをご希望でしたら「プリント位置を左胸→右胸に変更する」「ポケット無しのポロシャツに変更する」「ポケットを避けて上部分にプリントする」のいずれかでの対応となります。
また、細かい柄をプリントしたい場合は注意が必要です。場合によってはシルクスクリーンでの再現が難しいこともあるので、たとえ1~2色のプリントの場合でもフルカラーの転写プリントになることもあります。
どちらもパンダのイラストですが、横長の方が大きくプリントできますね。会社ロゴをプリントする場合、デザインが数パターンあるのでしたらなるべく横長で文字が細かくないデザインを選んでいただいた方が綺麗に仕上がります。
ポケット上はポケットから2cm離した位置からプリント
こちらもポケット付きのポロシャツに関してです。ポケット内よりも人気が高い【ポケット上】部分へのプリントです。こちらのプリント位置でしたらポケット内ほどプリントサイズが小さくなりませんし、ポケットオプション料金もかかりません(ポケット内へのプリントは1枚あたり+200円です)。
ポケット上にプリントする場合も2cm程度離した位置からのプリントになりますので、ポケットからキャラクターが顔を覗かせているようなプリントは少し難しくなります。どうしてもポケットから覗かせているようなデザインにしたい場合はポケットなしのポロシャツにポケット風のイラストをつけてのプリントも可愛いと思います。
ボタンダウン(ポケット付き) の左胸は要注意!
ポロシャツの中でも一番注意していただきたいのは【ボタンダウン(ポケット付き)】の左胸です。ポケットと襟のボタンに挟まれているためプリント可能範囲が思っているより狭いのです。横幅は(1)に記載の通りですが、縦幅はどのサイズでも基本【4cm】が最大となります。ポケット内も横6cm×縦4cmが最大なので、ボタンダウン(ポケット付き)のポロシャツの左胸には縦4cmまでのプリントが最大となってしまいます。ポケット付きの商品に縦長、もしくは正方形に近いデザインをプリントされたい場合はみぎ胸へのプリントがおすすめです。
袖は横8cmが最大
袖のプリント可能範囲は「横8cm×縦10cm」です。縦の長さについてはポロシャツのサイズによって変動しますが、横幅は子どもサイズでも大人サイズでも横8cmが最大となっています。時々「袖にラインを入れたい」といったお問い合わせをもいただきますが、肩から袖にかけて縫い目をまたぐようなデザインや、袖をぐるっと1周するようなデザインはプリントができません。あくまでワンポイントのプリントとなります。
プリント範囲に注意してオリジナルポロシャツを作ろう!
以上がポロシャツのプリント範囲に関しての注意点でした。スタッフユニフォームやクラスTシャツ、会社の制服としても幅広く活躍するオリジナルポロシャツですが、意外にプリントサイズに関しての制限が多くなっています。一部分のみ気をつければ十分プリントを楽しめますので、お好みな位置へプリントを入れてみてください。もちろん、デザインや色数によって最適なプリント方法が異なりますので、わからない点がありましたらお気軽にご相談ください!
Written by 岡田
(2024年1月18日加筆)