オリジナルパーカーを作成する時に気になるのはパーカーの生地と素材です。パーカー生地の違いを押さえれば、自分にぴったりのオリジナルパーカーを選べるようになります。パーカー生地の素材の説明が書いてあるけれど、専門用語を言われてもイマイチわからない!という人のために今回は生地の素材を写真付きでわかりやすく説明していきます。一緒に季節ごとのおすすめパーカー生地も紹介していきます。
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パーカーとは
パーカーは元々エスキモーが着用していた防寒服が起源だと言われています。現在ではトレーナーにフードがついたものを表すことが多くフード部分に紐が付いており、フードのサイズを調節できるようになっているものがほとんどです。トレーナーと違ってお腹にポケットが付いているのが特徴です。ファスナー付きのジップパーカーとそうでないプルオーバーパーカーの2種類あります。
パーカー生地の種類
パーカーに使われている生地の種類には、綿(コットン)、ポリエステル、ニットなど様々なものがあります。
スウェット生地
まずはオリジナルパーカーで一番よく利用される「スウェット生地」について説明します。スウェット生地とはメリアス地のことを指します。「メリアス地」とは、スウェット生地だけでなく、Tシャツやニット様々な衣類を作る上で基本になる素材の「編み方」になります。表地と裏地で質感が違う二重構造生地で、表面の編み目は細かく滑らかなのに対して裏地はタオル地のように起毛感があるのが特徴になります。伸縮性に優れており汗を吸収しやすい頑丈な素材とされています。
ポリエステル生地
近年では、夏場に使用できるポリエステル生地でできたドライパーカーも登場しています。スウェット生地のパーカーと比べると大分薄手でつるっとした生地です。ドライTシャツと同じ生地を使用して作られています。海や川などで使用するラッシュガードの素材に近いでしょう。
パーカー裏地の種類
パーカー生地を選ぶ時に大切なのは「裏地」です。オリジナルパーカーに使用されるスウェット生地の裏地には、裏毛(うらげ)と裏起毛(うらきもう)の2種類あります。
裏毛(うらげ)
裏面がパイル状のスウェットによく使用される一般的な生地です。パイル部分が隙間を作り快適な着心地を生み出します。パイル織りはタオルと同じ織り方なので、吸湿性が高く汗を吸いやすいということです。そのためスポーツで利用されるケースが多いのです。ごわつきにくく、肌触りも良いので部屋着や寝巻としてもおなじみの裏地ですね。
裏起毛(うらきもう)
裏毛のパイル部分を毛羽立たせた生地です。起毛したことで繊維は厚みを増しボリュームが出ます。柔らかく保温性・防寒性にも優れた素材です。裏フリースとも言われていて、もこもことした起毛が内側についているのでとても暖かく寒さ対策にはバッチリの素材となります。
パーカー生地の厚み
オリジナルパーカー制作のwebサイトでは「oz(オンス)」という表記を目にします。このozは質量の単位で1oz(オンス)=約28.3g(グラム)です。生地素材によってozは異なりますが、一般的なパーカーで8.4oz〜9.7ozぐらいになります。10oz以上のパーカーはとてもしっかりとした厚手のパーカーと言えるでしょう。
おすすめのパーカー生地
新定番!スタンダードWフードプルパーカー(裏毛)188-NNH
商品ページ:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=420
人気メーカーPrintstarの代表的なパーカーです。サイズ、カラーが豊富に揃っている定番の商品です。特に大きめのサイズが充実しています。定番カラーを押さえつつ、華やかな色が充実しています。
裏毛(別名「裏パイル」)という裏地がタオルのような生地なので、汗などの吸水が良く、触り心地も柔らかいため、リラックスシーンやスポーツシーンにも活躍します。フード部分は布が二重になっていて、着用しても形が崩れ辛く、綺麗なシルエットになります。
ほどよい厚みと、スタンダードなシルエットなのでどんなシーンにも活躍できる商品です!
ロングセラー商品!スウェットプルオーバーパーカー(裏毛)5214
商品ページ:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=236
定番シルエットのシンプルなデザインと、豊富なサイズ、カラー展開が特徴の商品です。さまざまな体形やスタイルをカバーするサイズ企画が揃っているので、グループ、イベントなどでも活躍できるでしょう。小さめのサイズが充実しているので、親子でお揃いのコーディネートができます。定番カラーを押さえつつ、使いやすい落ち着いた色が揃っています。こちらも、裏毛(別名「裏パイル」)という裏地がタオルのような生地になっているので、着心地が抜群です!
季節の変わり目での1枚着、重ね着やルームウェアなど、さまざまなシーンで利用できるバリエーション豊富さが人気のロングセラーシリーズです!
どんな季節にも!9.7オンス スタンダードWフードジップパーカー(裏毛)189-NNZ
商品ページ:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=416
はじめに紹介した「スタンダードWフードプルパーカー(裏毛)188-NNH」にジップがついたバージョンです。同じく、豊富なカラーとサイズ展開が嬉しい定番のジップパーカーです。特に大きめのサイズが充実しています。ジップがついているので、軽く羽織ったり、前を閉じてプルオーバーパーカーのように着てみたり、オシャレの幅が広がります。
万能商品!スウェットフルジップパーカー(裏毛)5213
商品ページ:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=247
2番目に紹介した「スウェットプルオーバーパーカー(裏毛)5214」にジップがついたバージョンです。Tシャツの上に裏毛(別名「裏パイル」)なので、直接羽織っても軽い着心地です。服の上に羽織ってもスマートに着こなせるこだわりのシルエットです。最近人気なカラーは、フードの内側だけ色の違う「ブラック×ターコイズ」です。定番の色もいいけれど、少し個性を出したい、という方にオススメです。このカラーはキッズサイズ(110〜150)にはないカラーなので気をつけてください。
着用シーン・コーディネートの幅を広げられる万能アイテムです!
冬に最適!ドライ裏フリースパーカー347-AFH
商品ページ:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=419
裏起毛は生地の中に空気をより含むので保温力が抜群です。厚みとボリューム感、柔らかな感触で着心地は秋冬のマストアイテムになるでしょう。定番カラーを押さえつつ、華やかな色も充実しており、サイズも豊富なのでお揃いウェアには欠かせません!
運動にはコレ!ドライジップパーカー338-AMZ
商品ページ:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=229
こちらは、速乾性と吸水性を兼ね備えたドライ素材のパーカーです。色落ちや型崩れに強いポリエステル製のドライ素材なので、ガシガシ洗っても大丈夫!スポーツやちょっとした運動に活躍できます。女性にも嬉しいUVカット機能もついていますよ。
プリントの大きさは?
オリジナルパーカーを作る上で、まず気をつけたいポイントは「デザインの大きさ」です。特に前面は印刷できる範囲が狭く、イメージ通りにプリントできないことが多くなっています。たとえば大人Mサイズを基準とすると、プルオーバーパーカーは「横36cm×縦20cm」、ジップアップパーカーは「横10cm×縦20cm」が最大プリントサイズとなります。お客様から入稿されたデータがこの数値を超えていた場合、こちらで調整することになりますので、あらかじめご了承くださいね。
また、パーカーにはフードが付いているため、背面はプリント位置にも注意しなくてはなりません。Tシャツやポロシャツなどの背面にプリントする場合、首元の縫い目(リブ)から8cmの位置に設定するのが一般的ですが、この位置でパーカーにプリントすると、デザインがフードに隠れてしまいます。そこで、なるべくデザインを見やすくするためにパーカーの背中プリントはTシャツ類よりも下の位置(リブから14cm程度)にするのが一般的です。しかし、この位置でもデザインが完全にフードに隠れないわけではないので、「フードに被らない位置にプリントしたい」という場合は『背中裾』へのプリントがおすすめです。横長のデザインであれば「裾中央」、縦長や正方形のデザインであれば「左右どちらかの裾」に配置することで、バランス良く仕上がりますよ!
パーカーにプリントする際の注意点
インクジェットプリントは対応していない
パーカーの生地はとても厚いためコットン100%でもインクジェットプリントは向きません。プリント用の前処理剤が厚手の生地に染み込まないため、プリントが薄くなる可能性が高いです。Tシャツ生地のパーカー(ジャージージップパーカ(綿生地)SZP-111)でしたらインクジェットでのプリントも可能ですが、こちらの商品も胸部分にはジップがあるので、プリントする場合は背中のみとなります。フルカラーでオリジナルパーカーを制作する場合、基本転写プリントとなりますので予めご了承ください。
ジップ付きパーカーに胸中央プリントはできない
胸中央にジップがある前開きのパーカーには胸中央のプリントは対応しておりません。縫い目から最低でも3cm離した位置からでないとプリントができませんので、ジップを跨ぐデザインは難しいです。右胸と左胸にデザインを2つに分けてプリントすることはできますが、デザイン同士が割と離れるので1つのまとまったデザインには見えづらいと思います。胸中央の部分にプリントを入れたオリジナルパーカーを制作したい場合はプルパーカーを選択ください。
プルパーカーの胸中央はプリント範囲が限られる
先ほど胸中央にプリントするならプルパーカーと記載しましたが、プルパーカーの場合もプリントサイズに多少制限があります。首の縫い目の部分とポケットの縫い目から4cmほど離す必要があるため、パーカーのサイズによっては縦幅がだいぶん小さめになります。通常、全サイズのパーカーに同じ版でプリントするので最小サイズのパーカーに版のサイズを合わせる形になります。
仮にSサイズが最小サイズの場合は縦21cm×横35cmまでプリント可能です。こちらのサイズはLサイズのにプリントできる最大サイズとほとんど変わらないのでどのサイズのパーカーでもある程度大きく見えると思います。では、子供と大人で同じ版を使ってプリントする場合はどうでしょう。仮に最小サイズのパーカーを140サイズとします。
その場合、140サイズにプリントできる最大サイズは縦12cm×横30cmなので、縦長の柄をプリントしようとすると、大人用のパーカーにはだいぶん小さめに見えます。この場合、全サイズである程度大きくプリントしようとうすると、大人用とこども用でそれぞれ別の版を作成する必要があります。版代も倍額かかりますし、枚数によってはプリント料金も割高になります。同じ版を使用して何枚同時にプリントできるかでプリント料金が決まりますので、オリジナルパーカーを作る際は大人用とこども用それぞれ10枚以上での制作がおすすめです。
背中にプリントするときの位置も考えよう
次は背中にプリントする場合の注意点です。一般的なTシャツの背中にプリントする場合、首の縫い目から8〜10cm程度の位置にプリントすることが多いですが、同じ要領でパーカーにプリントするとパーカーのフードでデザインがほとんど隠れてしまます。フードを被って使う予定の場合は大丈夫ですが、プリント部分を常に見てほしい場合は通常よりもプリント位置を下げる必要があります。おすすめのプリント位置は首の縫い目から15cm以上下の位置です。
デザインにもよりますが、そこまで下げれば柄が全て隠れることはありません。縦長の柄を入れる時は15cmも下げると柄の下が裾リブに近づき過ぎてしまう場合もあるので、デザインの上のほうは隠れる前提でのプリントとなります。デザインをどんな風に見せたいかを考えて、オリジナルパーカーのプリント位置を決定しましょう。
オリジナルプリントのパーカーを作るならインファクトリー
パーカー生地の違いがわかりましたか?パーカーは多くの人が持っているベーシックアイテムです。自分が持っているパーカーもどんな素材で作られているか、調べてみると面白いですよ。スウェット生地でできているパーカーはリラックス効果抜群の着用感と独特の風合いが魅力です。楽チンで着回しも効くパーカーは今年も引き続き人気商品となります。今回のパーカー生地の紹介をオリジナルパーカー作成の参考にしていただけましたら幸いです。
パーカーにプリントを入れた場合の料金目安は以下よりご確認いただけます。
料金シミュレーションはこちら
オリジナルTシャツ「インファクトリー」では着心地のいいプルオーバーパーカー、ジップパーカーなどたくさんのアイテムを取り揃えています。パーカーの素材選びに迷った時はお気軽にお問い合わせください。オリジナルプリントウェア作成のご相談、お見積もりは無料です。短納期でのご注文にも対応いたします。
Written by onogi