カジュアルなシーンはもちろん、ビジネスシーンでも活躍するポロシャツ。もともとはスポーツウェアとして親しまれてきましたが、最近ではクールビズなどの観点から、スタッフユニフォームとして採用している企業も少なくありません。
オリジナルポロシャツを作るとき、生地の特徴や形状の種類などについてあらかじめ知っておくと、商品の選び方に差が出ます。今回はポロシャツの素材や編み方、シルエットの種類について、ひいてはその由来などについてもお話しし、インファクトリーおすすめのポロシャツやその選び方のポイントをご紹介していきます。
Contents
ポロシャツとは?
「ポロシャツ」とは、襟がついた半袖で、短めのプラケット(前たて)に2,3個のボタンで留めるようにした被って着るニット素材のTシャツのことを指します。ニット素材は通気性もよく、夏場でも快適に過ごすことが可能です。基本的にはスポーツウェアとしての位置付けとなっていますが、襟付きであるためセミフォーマルとして扱われることが多く、ジャケットと組み合わせて着用するサラリーマンや、飲食店や介護職の制服としても活躍しています。
ポロシャツの起源
『ポロシャツ』の「ポロ」とは、その名前の通り、イギリスの伝統的なスポーツである「ポロ」からきています。ポロシャツはポロのユニフォームとして使用されたのが始まりですが、その後、1930年代にテニスのユニフォームとして普及したと言われています。元々テニスのユニフォームは長袖のワイシャツが主流でしたが、1927年に「LACOSTE」の創業者ルネ・ラコステ氏が「もっと動きやすいウェアはないのか」と考え、ポロの選手が着用していたジャージ素材のシャツに着目し、従来のテニスウェアを吸収性も機能性もよくした上で、ポロの丸首のウェアに襟をつけることで、機能的かつきちんとした見た目を実現しました。そのため、私たちのよく知る「ポロシャツ」は、起源であるスポーツから由来して、その名前で呼ばれ親しまれています。また、テニス・ゴルフなどの競技で着用されることが多いことから、海外では「テニスシャツ」と呼ばれることもあるそうです。
素材の種類
さて、そんな機能性ときちんと感を兼ね備えた万能アイテムの「ポロシャツ」の選び方の基準として、まず重要となるのが素材です。ポロシャツの素材の種類は「綿」「ポリエステル」「綿・ポリエステル混紡」の3種類に分けられます。
綿(コットン)
衣類に使われる素材の中で、最も人気のある綿(コットン)。肌触りの良さが魅力で、老若男女問わず着用できます。その一方で、他の2種類と比較すると、水を吸うと乾きづらく、繰り返し洗濯することによって生地が痛んだり縮んだりするといったデメリットもあります。
ポリエステル
合成繊維の一種で吸水性に優れており、汗をかいてもシミにならず、夏場の暑い時期でも快適に過ごせます。弾力性があるためシワがつきにくく、洗濯にも強い素材です。ただし、綿素材に比べると肌触りが悪く、静電気が起きやすいのが難点。
綿・ポリエステル混紡
綿とポリエステルが組み合わさることでお互いのデメリットを補い合い、肌触りが良く、乾きやすい素材となっています。その機能性の高さから、ポロシャツ以外にもTシャツやインナーなど様々な種類の衣服に使用されています。
編み方の種類
ポロシャツの着心地を左右するのは素材だけではありません。生地の編み方もポロシャツ選びの大切なポイントです。ポロシャツの編み方には、「天竺」「鹿の子」「交編鹿の子」「ハニカムメッシュ」「ポリエステルメッシュ」などの種類がありますが、今回はその中から代表的なものを紹介したいと思います。インファクトリーのポロシャツは以下の3種類がメインなので、選び方を考える際は最低限これだけ押さえていただければOKです。
鹿の子
凹凸のある編み目が特徴で、肌に触れる面積が少なく、通気性の高い生地の種類です。一般的にポロシャツというと、この生地を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。横方向への伸縮が少なく、型崩れしづらいのがメリットです。
交編鹿の子
先ほど紹介した鹿の子編みの裏側に、ポリエステルの糸を使用した生地の種類です。綿糸を縦横に編みこむ「交編」を用いるため、さらりとした爽やかな着心地を維持できます。
ポリエステルメッシュ
薄くて軽い、ポリエステル100%のドライ生地の種類です。熱をすばやく分散させるため、熱中症予防などに有効とされています。また、ポリエステルにはUVカット機能が備わっていることから、紫外線を防ぐ効果もあります。
ポロシャツの形状
素材や生地の違いに加え、ポロシャツには「ボタンダウンタイプ」「レイヤードタイプ」「袖リブなし」「ポケット付き」など、様々な形状の種類が存在します。特にビジネスシーンで使う場合、あまりにもラフすぎるアイテムは好ましくありませんので、素材や編み方などの着用面での選定基準だけでなく、商品仕様にも注目した選び方を心がけましょう。
ボタンダウン
襟先についたボタンでシャツ本体に留めることのできるタイプのポロシャツの種類です。ノーマルタイプは襟がめくれることもあるため、襟がめくれずに下がった状態(ダウン)を保てることから、よりきちんとした印象を得られるのが特徴です。ノーマルタイプより一層首の詰まった形状となるため、首元をゆったり着用したい方には不向きかもしれません。
ポケットの有無
ほとんどの商品には、左胸にポケットが付いているタイプと付いていないタイプが展開されています。ポケットの有無は機能性はもちろんのこと、見た目としての違いも大きくなっています。一般的にはポケットが付いている方が野暮ったく見えがちで、左胸へのプリント範囲も制限されるため、商品の選び方としては注意が必要です。
袖口のリブの有無
リブという伸縮性のある絞りが袖口にあるかどうかも形状の種類の一つです。一般的には絞りがある方が窮屈な印象を受けますが、絞りがついていることにより、シルエットとしての印象が変わってきます。通常、半袖のTシャツにはリブありの商品はないため、半袖でもリブの有無の違いを楽しめる点は、ポロシャツ独自の特徴であるといえるでしょう。
レイヤード
前たてや袖口・裾にカラー違いの切り返しが付いている形状の種類です。重ね着風のアクセントカラーがポイントとなり、1枚でも様になるのが特徴。通常の商品は単色のカラー選びとなるため、1着で2色のカラーリングを楽しめるのが、商品の選び方としての嬉しい点です。
おすすめアイテム3選
以上のポイントを踏まえ、今回はインファクトリーのアイテムの中から、厳選して3種類のアイテムをご紹介します。
ドライポロシャツ302-ADP
商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=71
吸水速乾性に優れたドライポロシャツ。汗をすばやく吸収して乾かす機能があるので、スポーツや野外活動など汗をかくシーンで使いたい方におすすめです。こちらの商品はノーマルタイプで、他にボタンダウンやポケット付きのアイテムなども同じシリーズで展開しています。サイズやカラーの展開が豊富なので、様々な選び方によって自分にぴったりの1枚がきっと見つかると思いますよ。
スペシャルドライポロシャツ2020
商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=619
着心地の良さを追求したドライポロシャツ。居酒屋やラーメン屋、焼肉屋など運動量の多い飲食店の方に向いています。4.7ozとドライ系のアイテムの中では厚手で、かつ鹿の子編みであることも特徴の一つです。透け感の気になる単色系の生地の透けにくさを実現し、シワになりにくく、洗濯後の色の落ちにくさも嬉しいポイントとなっています。
ユーティリティーポロシャツ(ボタンダウン)5052
商品URL:https://www.infac-planning.com/item/detail.html?product_id=74
シャープな印象のボタンダウンポロシャツ。綿とポリエステルの混紡素材で、吸水速乾・消臭・UVカットといった機能を兼ね備えており、社外イベントのユニフォームなどに最適です。他にも、同シリーズでノーマルタイプやポケット付きのアイテムの展開もあるため、好みのシルエット・カラーにこだわって、アイテムの選び方を楽しみましょう。
その他にも、インファクトリーには幅広い種類のポロシャツを取り揃えています。ポロシャツ一覧の中から希望する情報を絞り込みし、あなた独自の選び方で、好みの1着を探してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ポロシャツは春から夏にかけ、どんどん需要が高まるアイテムです。人気の品番はすぐ在庫切れになってしまう可能性もあるので、製作を検討している方はお早めにお申し込みください。素材・編み方・シルエットなどの種類について理解し、選び方にこだわったお気に入りのポロシャツで、これからの季節を乗り切りましょう!
Written by 湯浅
(2024年1月22日/岩田加筆)