オリジナルTシャツを作ってみたいけど手が出ないという方、たくさんいると思います。大きな理由、わかっていますよ!
『 デザインなんかできない!絵が絶望的に描けない! 』
これです!!
やっぱりオリジナルTシャツというものは、自分のオリジナリティ溢れるデザインを入れて作るものだ、という考え方、先入観を持ってしまっているのではないでしょうか?自分の変な絵とかデザインの入ったTシャツを着て出歩くなんて考えられない・・・まさか自分で作ったなんて人に言えない・・・
その気持ち、とってもわかります!!
何を隠そう、このコラムを書いている私も絵なんて絶望的に下手くそです。幼稚園生のコンクールに応募する前の審査で落ちます。確実に。犬も猫も描けません。立体感の出し方なんて学校で習っていません。
そのくせ、オリジナルTシャツ作るなら・・とイメージすると頭に浮かぶのは、おしゃれなデッサンのような絵、ポツンとあるだけで圧倒的にカッコいいロゴ、愛嬌のある脱力したキャラクター、儚げな線で描かれた人物などなど。いわゆるハイブランドや人気ブランドのデザインなどを見たり知っているからこそ、ああいったデザインこそが”デザイン”だという勝手な思い込みをしている典型的な悪い例です。
では、素人の中でもデザインセンス皆無な人間がオリジナルTシャツを作ることはできないのか??そんなことは一切ありません!できもしないことを望むからできないのです。できることだけに目をやればそれだけでできるんです。絵なんていらない!我々には文字があります!!!
絵は捨てて文字を見つめよ
導入部分で長々と鬱憤を晴らすかのごとく長文を書いてしまいましたが、まさにあの通りです。実際にTシャツとかでネット検索をして見てください。有名なブランドの商品もいっぱい出てきますよね?かっこいいですよね?
でも核心をついてしまえば、欲しているのはきっとそれが有名ブランドのものだからというフィルターがかかっていませんか?デザインそのものだけを見てみると、案外なんてことない文字が入っているだけ、といった商品もいっぱいあります。ブランド名さえ入れず、なんだそれは!という単語が入っているだけのようなものもあります。
それでもカッコいいものはカッコよく見える!!
つまり、意外と思いついた文字、言葉、文字の羅列、そんなものだけでも十分に立派なデザインとして成り立つことがわかりますよね。絵が描けないなら、お気に入りの文字や言葉、好きな形の文字、なんでもいいから知っているものをデザインにしてしまいましょう。
え、文字だけ・・?いやいや、文字だってとっても奥が深いですよ!!
意味のある文字
これはシンプルに知っている言葉のことですね。意味を持っているので、その単語やフレーズだけでメッセージ性や主張を表現することができます。ワードセンスのある方であればトリッキーな言葉や知的な言葉をさらっとプリントするだけで一気におしゃれなものができますね!
そういったテクニカルな言葉の場合はあまりガツンと主張しすぎると食傷気味に感じてしまうかもしれませんので、個人的なおすすめとしましては左胸にワンポイント(10cm以内)もしくは胸中央のやや下げたあたりに10cm〜20cm程度の大きさで、少し控えめな感じで配置するのがいいかと思います!
機転の効いたいい感じの言葉が思い浮かばないという方は、中途半端に背伸びをしてカッコよさげな言葉を選ぶのではなく、そのまま思い浮かぶ等身大の、ナチュラルな言葉の方が個性が出るかと思います!本当にどんな言葉でもデザインにはなりますので、好きな言葉、好きな食べ物、自分の趣味、自分の性格、思い入れのある単語などを思い浮かべてみてください。
”いぬがすき”、”ねこ派”、”COFFEE”、”ゆとり世代”、”ヒトミシリ”、”アナログ”、”睡眠不足”、”コミケ”・・・全然どうでもいい言葉ばかりですが、あたかもおしゃれな雰囲気を装ってさらっと好きなフォントで入れてしまえばどうでしょう?なんだか、どこかに着てる人いそうじゃないですか?どこかで売ってそうじゃないですか??このような言葉は、小さめに入れると雰囲気おしゃれに、大きく入れると脱力系のおもしろテイストになると思いますよ!
特に深い意味や主張すらない言葉
次は、更によくわからないタイトルになりますが、意味すら特にない言葉、文字をデザインとしてしまおうという魂胆です!先ほどの段でも割とどうでもいい言葉を挙げましたが、より突拍子もない言葉、メッセージ性のない言葉も考えてみましょう。意味を切り捨てて語感や見た目だけで適当に探したり、なぜその言葉をチョイスしたのか理由がわからないような謎の言葉でO.K.です。
”Https://”、”ナンセンス”、”QWERTY”、”化学反応”、”???”、”地球vs火星”、”くるくる”、”らりるれろ”、”1853年ペリー来航”、”#Tシャツ”・・・ルールがないので無限に出てきますね!!
何か深い意味あるだろう!という意見もあるかもしれませんが、特段伝えたいメッセージも別にありませんので、「 単なるそういうデザイン 」 としての文字、言葉というイメージです。言葉の雰囲気に合いそうなサイズ、プリント箇所を検討しましょう!大きめだとシュールな感じが出るかもしれませんね。
英語、ローマ字、ひらがな、カタカナ、漢字、謎の文字
これまで書いたように、どんな言葉、文字でもデザインになり得ます。そしてデザインとして扱う以上、見せ方というものについて検討しても良いかと思います。ここで役立つのが日本人の武器である表記方法です。同じ言葉でも、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、当て字、横書き、縦書き、どのように表現するかによって印象が色々と変わります。思いついた言葉を英語のような外国語に訳しても良いですね。外国語に詳しい場合は変わった言語に置き換えても斬新かと思います。
他にもインターネット上で象形文字のような特殊な記号系を調べてみたり、表記方法を組み合わせてみたりしても更に幅が広がります。
まとめ
絵が描けなくてデザインを諦めていた方、悩んでいた方は文字を使ったデザインというものを一度検討してみてはいかがでしょうか。特にこれといったお役立ち情報でもないのですが、デザインとしての文字を考えてみると意外と多くの可能性があるかもしれない、ということが少しでも伝わりましたら幸いです。
Written by 神谷