日本で主に使われている文字は 「 ひらがな 」 「 カタカナ 」 「 漢字 」 「 アルファベット 」 の4種類ですが、この中でフォントのバリエーションが一番多いものはどれだと思いますか?
正解はアルファベットです。なぜかと言うと、アルファベットはA〜Zまでの26文字だけで構成されているから。他の文字に比べてパターンが少なく、新しいフォントを開発しやすいようです(と言っても膨大な時間がかかるとは思いますが…)
インファクトリーでも数十種類のアルファベット字体を取り揃えています。しかし、 「 多すぎてどれを選べばいいか分からない 」 という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は私の独断と偏見で、おすすめのアルファベット字体を8個集めました。フォント選びでお悩みの方は、ぜひ息抜きついでに最後まで読んでみてくださいね。
Contents
フォントの特徴
本題に入る前に、フォントごとの特徴を掴んでおきましょう。まず、アルファベットの字体はそれぞれの形状から「セリフ体」「サンセリフ体」「筆記体」「手書き体」の4つに分類されます。デザイナーの方からしてみると常識かもしれませんが、そうでない方々は「何が違うんだろう?」と疑問に思うことでしょう。筆記体と手書き体は名前の通りですので省略して、この場では「セリフ体」と「サンセリフ体」の説明をしていきます。
セリフ体
「 セリフ 」 とは文字の端にある飾りのことで、「 ウロコ 」 や 「 ひげ 」 とも呼ばれます。この飾りがついているものがセリフ体です。長文でも読みやすく、ビジネス文書を作るときなどに重宝します。日本語で言うところの明朝体です。
サンセリフ体
セリフ体に対し、文字の端に飾りがついていないものをサンセリフ体と言います。「 サンセリフ 」 はフランス語で 「 セリフがない 」 という意味だそうです。線の太さがほぼ均一でバランスが取りやすく、企業のブランドロゴやバナー広告などでよく使われています。こちらは日本語のゴシック体に近い書体です。
上記の内容をまとめると、セリフ体は 「 エレガント 」 「 クラシカル 」 「 大人っぽい 」 といったイメージ、サンセリフ体は「シンプル」「 堅実 」 「 親しみやすい 」 といったイメージになるでしょうか。同じアルファベットでも選ぶフォントによって雰囲気が180°変わることがわかりますね。
「 どういうイメージにしたいか 」 「 相手にどんな印象を与えたいか 」 に重点を置くと、目的に合ったフォントを選びやすくなります。
2.デザインシミュレーターで使える!おすすめフォント3個
インファクトリーでは、デザイン専用のソフトをお持ちでない方のためにデザインシミュレーター( https://www.infac-planning.com/design/designsimulator.html )をご用意しています。
さっそくですが、このデザインシミュレーターで使えるフォントの中からおすすめのものを紹介していきます。
BLACKOUT SUNRISE
ハリウッド映画のタイトルロゴに使われていそうなフォント。普通のサンセリフ体よりも垢抜けて見えますが、POPやDOORなど似たような形状のアルファベットが続く言葉だと読みづらいというデメリットも。読ませるデザインではなく、見せるデザインにしたい時におすすめです。
EMILIO
縁取りがついたデザインになっていて、装飾性が高く、スタイリッシュなフォント。チームロゴなどのプリントにぴったりです。
ROUNDS BLACK
外国のお菓子のようにポップで可愛らしいフォント。その一方で線がしっかりしているので、遠くからでもロゴが目立ちます。可愛さと力強さを兼ね備えた中性的なフォントです。
書体サンプルで選べる!おすすめのフォント5個
次は書体サンプル( https://www.infac-planning.com/design/font.html )から選んだおすすめフォントを紹介します。デザインシミュレーターは個性的なフォントが多いのですが、書体サンプルは定番のフォントが多いので、デザインセンスに自信がない方でも使いやすいものばかりです。
Arial Black
迷ったらコレ!ベーシックなサンセリフ体フォント。誰もが一度はどこかで見たことがあるのではないでしょうか。私は勝手にアリアルと呼んでいますが、アライアルとかエイリアルと発音されることもあるようです。
Century Gothic
線が細く、幾何学的なデザインのフォント。フォント界の中では比較的最近リリースされた字体ですが、ExcelやPowerPointの標準フォントでもあります。個人的に一番好きなアルファベット字体はこのCentury Gothicです。
Cooper
女性を中心に人気が高いフォント。癖のないデザインで万人受けしやすく、市販のTシャツや雑貨などで使われているところを時々見かけます。
Impact
一つ一つのアルファベットがはっきりしているフォント。その圧倒的な存在感から、ユニフォームの背番号などに向いています。縦長のフォントなので、長い単語でもうまくまとまります。
Brush
数少ない筆記体フォントのうちの一つ。カジュアルなシーンはもちろん、ビジネスシーンでも活躍する優秀なフォントです。
まとめ
同じ文字を入れるとしても、どのフォントを選ぶかで、デザインの雰囲気が大きく変わります。ゆえに、デザインを考える上でフォント選びは非常に重要なポイントです。今回紹介したもの以外にもアルファベットには素敵なフォントがまだまだ沢山ありますので、皆さんもぜひ自分のお気に入りのフォントを見つけてみてくださいね。
Written by 湯浅