プレゼント用に小ロットのオリジナルTシャツを作ってみようと思い立ち、ネットで色々と検索をしてみたことはありませんか?様々な業者のホームページを見て回ったものの、発信されている情報は何十枚、何百枚といった大量枚数を前提とした案内や料金設定が多くてよくわからない…結果として小ロットの制作を断念されてしまう方も多いのではないでしょうか?
「1枚だけといった少枚数での発注は受け付けてもらえるのか?」
「作れたとしてもとても高額になるのでは?」
「どうすればコストを抑えることができるの?」
という小ロットのお客様の疑問や不安の声に、今回は詳しく掘り下げてお答えしていきたいと思います。
そしてまず結論から先に申し上げますと…
インファクトリーでは1枚からオリジナルTシャツ製作も可能!
作業的コストを鑑みると、まとめて大量生産をする方が作業効率が良いため、大口での製作の方が必然的にコストをかけず製作できるのが常です。弊社も例外ではありませんので、前提としてはやはりある程度まとまった枚数での製作の方がお値打ちではあります。
ですがそんな条件下でも、方法を工夫して、小ロットでも できる限りお値打ちに希望通りの商品を作り上げられるよう、全力で協力させて頂きますので、今回はそんな「1枚からの小ロット製作」に寄り添って、一緒に方法を検討していきましょう。
Contents
少ロットでお得に作るならプリント方法を見直そう!
オリジナルTシャツを製作する際のプリント方法は、大きく分けると4つほどありますが、小ロットでない場合の定番は「シルクスクリーンプリント」という方法になります。シルクスクリーンプリントは、デザインの版を作ってプリントを行うため、ひとつ版を用意すれば何十枚でも何百枚でもプリントが可能で、枚数が増えるほど1枚あたりの版代の負担額が減って非常にお得となる一方、版代を負担できる枚数が少ない「小ロット」での製作においては、あまりお勧めできる方法ではありません。
インファクトリーの4つのプリント方法のうち、ある程度まとまった枚数の場合はコストが高い方に分類される、「インクジェット」「転写」「カッティング」の3つの方法が、小ロットの製作においては逆に、比較的安価に作るための方法となってくるのです。では、3つの方法の利点と難点をご紹介します。
インクジェットプリント
家庭用のプリンターと同じ原理で、インクを直接生地に染み込ませる方法です。入稿データをそのまま出力することで、フルカラーやグラデーションを手軽に再現できます。
デメリットとしては袖や背中首下にはプリントができないこと、綿100%素材のみ対応であること、生地色によっては前処理剤の跡が残ってしまうことなどが挙げられます。白生地とカラー生地でプリント代も異なるため、アイテムの選定により金額や仕上がりが異なるのが難点です。
転写プリント
専用の転写紙に柄をプリントし、プレス機で圧着させる方法です。インクジェットと同じように多色のデザインを再現でき、さらに袖や背中首下へのプリントも可能。綿以外にポリエステルやレーヨン、ナイロンといった化繊素材にも対応しています。全く生地色の影響を受けないわけではないですが、インクジェットと比較すると、生地色により仕上がりの色合いにバラつきが生じないのが利点で、商品に関わらず、比較的高い発色・データに近い色合いでの再現が可能です。
枚数や大きさにより金額が大きく異なるため、大きい柄の場合は高くなりがちなので、注意が必要です。
カッティングプリント
専用のカッティングシートを切り抜き、プレス機で圧着させる方法です。背番号や個人名など、1枚1枚異なる文字をプリントしたい時に重宝します。
ただし、色見本にあるカラー以外ではプリントができない、細かい線や隙間は再現できないなど、インクジェットや転写に比べると制約が多くなっているため、背番号などの個別の柄以外はそこまで推奨しないプリント方法となっています。
気になる料金は?
3つのプリント方法の特性についてご紹介しましたが、小ロットの製作において、気になるのはやはりコスト面ですよね。特にプレゼント用の場合は予算が決まっているでしょうから、決められた予算内で製作できるかどうかの判断が必要です。それでは、実際にかかる費用はどのようなものでしょうか?例を挙げて1件ご紹介していきます。
【見積もり条件】
- ・商品:ヘビーウェイトTシャツ085-CVT
- ・枚数:1枚
- ・プリント内容:30cm以内 (胸中央もしくは背中中央)
- ・お届け先:東京
インクジェットプリント【白Tシャツ】
- 商品代 :700円
- プリント代:1,400円
- 小ロットチャージ:3,000円
- 送料 :1,100円
- 合計 6,200円
インクジェットプリント【カラーTシャツ】
- 商品代 :800円
- プリント代:2,000円
- 小ロットチャージ:3,000円
- 送料 :1,100円
- 合計 6,900円
転写プリント
- 商品代 :(白)700円(カラー)800円
- プリント代:2,500円
- 小ロットチャージ:3,000円
- 送料 :1,100円
- (白)合計 7,300円 (カラー)合計 7,400円
カッティングプリント
- 商品代 :(白)700円(カラー)800円
- プリント代:2,000円
- 小ロットチャージ:3,000円
- 送料 :1,100円
- (白)合計 6,800円 (カラー)合計 6,900円
商品代や小ロットチャージの手数料、送料などは一律価格のため、あまり大きく差額は生じませんが、少しずつかかるコストが異なっているのが分かります。コストや仕上がりの内容を検討した上で自分たちの望むオリジナルアイテムを作るため、より最適な方法を一緒に模索しましょう。
小ロット製作の最適解は「白Tシャツのインクジェットプリント」!
先程紹介したシルクスクリーン以外の3つのプリント方法のうち、「コスト」面で最もお手頃な方法は「インクジェットプリント」です。ただし先程も説明した通り、商品の制約があるのも確か。そして生地の色によってもプリント代や仕上がりに差が生じます。そのため、比較的安価でお手頃に製作できる「インクジェットプリント」の方法においても「綿100%の白Tシャツ」が最もお値打ちに、かつ入稿データ通りの仕上がりを実現できる最適解となっています。
ご希望の白色綿Tシャツの前面もしくは背面に、せっかくなら大きくババンと!お気に入りのプリントを入れてみるのはいかがでしょうか?
まとめ
今回は「1枚からの小ロット製作」にかかる費用や、プリント方法選定のポイントなどをご紹介しました。結論を申し上げますと小ロット製作ので一番安く制作できるのは「綿の白Tシャツのインクジェットプリント」!
1枚からの小ロットでも諦めず、お気に入りの1着を一緒に作りましょう!
Written by 神谷
(2024年1月22日/岩田加筆)