次回は38歳のベテラン刷り師、磯谷さんにお話を伺いましたが、好評だったので早速第二弾です。27歳でインファクトリー歴8年目!鋼の心臓を持つプリント職人、馬淵さんにお話を伺いました。
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あなたの仕事内容は?
現在は工場のスケジュール管理と、工場を取り仕切る作業を行なっています。昨年5月から工場長が育休で、1月に磯谷さんも育休に入りましたので工場長の代理(の代理)として工場の指揮を取っています。
入社当初は20列だったレーンも増築を繰り返して現在は27列!同時に加工できる枚数でいうと350枚も違います。たくさんの作業台があるので、どのように案件を並べたら効率よく作業ができるかを常に考えて工場を動き回っています。職人にもそれぞれ得意なプリント方法があるので、どの人にどのプリントを任せるかも重要です。お客様にお届けする商品が弊社で加工できる最善の仕上がりになるよう、意識しています。
1案件ずつ全く違うデザインなので、一般的な工場のような単調な作業の繰り返しはありません。デザインの大きさや作業日の気候、温度によってプリントのする際のインクの混ぜ具合や乾燥時間もしっかり調整します。
馬淵さんが一人黙々とインファクトリーTシャツを刷っています。あっという間に出来上がります。
1日のスケジュール
8:45~ 出勤後、会社の掃除
9:10~ 朝礼
毎朝欠かさず社員全員で集まって連絡事項を確認。社訓を読み上げてからインファクトリー の1日が始まります。本日も 【どこよりも早く、どこよりも良い商品を、最高のサービスで】 お客様にお届けできるように頑張ります。
9:15~ プリント加工作業の開始
前日のうちに各レーンに配置された案件の加工を進めていきます。案件ごとに箱に分けた商品を出し、枚数と品番とサイズを確認してから加工台に配布します。作業台に置かれた商品を1枚ずつ着せていく作業ももちろん手作業です。スタッフが1枚ずつプリント位置を確認し、台に貼ります。熟練のスタッフだと3秒に1枚貼ることも可能です。
商品を貼り終わったらいよいよ職人たちの出番です。プリント開始前には必ず指示書を指差し確認。版の柄をインクのカラー、お客様の案件をもう一度しっかりと確認します。その後、版にインクをのせ、プリント作業を開始します。1枚1枚丁寧に仕上がりを確認しながら刷っていきます。
たくさん並ぶレーンとTシャツは圧巻です。
10:00~ Tシャツ到着
Tシャツメーカーに前日発注した商品が届きます。急ぎの案件から順に商品を仕分けていきます。多い日は1日に40箱近く入荷することも。数千枚の商品の中から案件ごとにサイズ、カラー、品番が間違えていないか1枚ずつチェックします。
12:00~ 昼食
交代で休憩を取るため工場は常に稼働しています。工場の二階にある休憩室で各自休憩をとります。くつろげるクッションやハンモックもあるので、お昼寝にも最適です。
13:00~ 引き続き加工作業を開始
14:00~ たたみ案件の確認
たたみ袋詰めの希望がある案件をたたみ工場を運ぶ前に、全案件揃っているか確認作業を行います。インファクトリーは短納期での案件が多いので、1日でも作業がずれると大変なことになります。事前に作った表と照らし合わせながら1件ずつ確認していきます。
16:00~ 出荷作業開始
出荷作業は営業担当が各自行なっております。自分たちがプリントした商品が出荷されていく作業を横目に、引き続きプリント加工を続けていきます。完成した商品をお客様に確認いただくのが待ち遠しいです。
出荷前の荷物たち発送前に担当が中身を確認してから封をします。
17:00~ 工場の締め作業/日報の作成
翌日加工する案件の準備を始めます。加工台の状況を見ながら最適な案件を配置していきます。
17:50〜 戸締り、電源の確認
18:00 退勤
プロフィール
馬淵勝也27歳です。2013年の9月にインファクトリー に入社したので、もう8年目です。たくさんの先輩に育ててもらい、今ではたくさんの後輩を指導しています。入社した時は最年少だったのにあっという間に中堅です。
高校を卒業してからトレイ工場で働いていましたが、単調な作業が続き、動き回ることが好きな自分には向いていないと思い転職しました。ハローワークで再就職先を検討しているときに偶然見つけたのがインファクトリーです。条件もぴったりだったので、会社の雰囲気も気になりホームページをチェックしてみたところ、スタッフブログがとても楽しそうだったので入社を決意したことを覚えています。社員旅行でハワイに行けるなんて!と本当に驚きました。
趣味は愛犬と遊ぶことと愛車でのドライブです。実家で飼っている2匹の犬と遊ぶことが一番の喜びです。愛犬Tシャツのデザインがきた時はプリントにいつもよりも力が入ります。大好きな犬のグッズを作りたいという気持ちがすごくよくわかるんです(笑)
一昨年シビックを購入してからは遠出も楽しくなりました。片道4時間くらいだったら近いと思えるくらいには運転が好きです。シビックのためにも、毎日頑張って働きます。
仕事にやりがいを感じる瞬間を教えてください。
綺麗にプリントをできた瞬間に仕事のやりがいを感じます。稀にとても細かい柄のプリントを希望されるお客様がいらっしゃいます。布印刷は紙にプリントするのとは違い、生地の目の粗さやインクの質の関係上、細かい柄は再現が大変難しいです。基本的には再現が難しい場合は柄の修正や変更をお願いしているのですが、どうしても・・・というお客様には柄の掠れや潰れを了承いただいた上で、繊細で細かい柄のご注文をお受けしている場合もございます。
どこまで再現できるかは職人次第、ということです。営業担当から回ってくるお客様との打ち合わせ内容をまとめた仕様書を確認しながら、自分が持っている技術を全て駆使してプリントをします。細かく、難しい柄を綺麗にプリントできたとき、これできっとお客様にもご満足いただける!と嬉しくなります。
シルクスクリーンを初めて8年ですが、まだまだ奥が深く、学ぶ点が多いです。これからも日々プリント技術を高めていって、よりお客様に喜んでいただけるような高品質の商品をお届けできるように、日々努力していきます。
満足のいく出来だったのか笑顔でプリントしています。手元が早すぎてぶれていますね。
最後に
ありがとうございました。インファクトリーで過ごした8年間で大きく成長した馬淵さんにお話を伺いました。工場を駆け回るほど忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございます。産休中のスタッフが多いのでいつもより工場に人が少ないですが、人の少なさを感じさせないくらいの仕事の進行状況でした。
まだまだお若いので、今後の活躍にも期待です。後輩たちの指導もがんばってください。
Written by 岡田