自分が描いたイラストでグッズを作りたいと思ったことはないですか?自分のために作った自分だけのオリジナルTシャツ、とっても素敵ですよね。デジタルな線ではなくて、実際に自分が書いた線の質感がTシャツにそのままプリントされるので、デザインに手作り感が出ます。
そんな温かみのあるオリジナルTシャツをいざ作るとなったときに、紙に書いたイラストをどうやってTシャツプリントまでもっていったらいいのかわからない方も多いと思います。そんな方のために!自分が描いた絵をTシャツプリント用に入稿する際に押さえて置きたいポイントを紹介いたします。
紙を用意するときは真っ白なものを!
まずはイラストを描くための紙を用意しましょう。その際に注意してほしいのは 【 真っ白な用紙 】 を用意いただくことです。学生さんは一番身近な紙に描くためか、ノートに書いてあるイラストを入稿される方が多いです。
ノートやルーズリーフには文字を書きやすいように罫線が入っていますが、線が入った紙に描いたイラストをプリント用に加工する場合、ノートの線が残ってしまう場合があります。せっかく綺麗に書いた絵も線が残ってしまっては台無しです!
また、広告の裏紙の白い部分に描くこともおすすめしません。背景の文字が加工の際に残りやすく、描き直しが必要な場合もあります。試し描きしたイラストが一番いい仕上がりになることもあるので、イラストを描き始めるときから、必ず白い紙に描くようにしましょう。
2.描き始めるときのペンにも注意
紙を用意していざ描き始めるとき、用意しているペンは大丈夫でしょうか?Tシャツにプリントする場合、1mm以下の点や線は再現できないので、シャーペンやボールペン等の細い線で書いた繊細なイラストはプリント用に加工することがとても厳しいです。
せっかく描いた細かい柄も消えてしまっては意味がないので、なるべく太いペンではっきりとイラストを描きましょう。それぞれのペンで線を描いた時の太さを比較しました。左が紙を写真に撮ったもので、右がそれをプリント用に加工したものです。
わかりにくいので加工後のデータの拡大図も用意しました。
よくみるとシャーペンの線は端の方が薄かったからか消えてしまっています。ボールペンは一見問題なさそうですが、1mmの半分も太さがないので、プリント時に消えてしまう可能性が堅いです。真ん中のかすれたサインペンは1mmの太さは問題ないですが、元がかすれていたためか、線の下側が少しガタガタしていますね。マッキー(細)くらい太さでしたら安心して手書きのイラストもプリントできます。マッキー(太)は1cm近いので全く問題ないです!イラストを描くときはマッキーくらいの太さを参考にしてください。
入稿方法
絵が完成したら次は入稿作業です。スキャナーがあればスキャンしたデータを送ってもらうのが一番簡単ですが、スキャナーがない方の方がきっと多いと思います。そんなときは手書きのイラストを写真に撮って送ってもらえれば大丈夫です!
その際に注意したいポイントはこちらの3点です。
- ・なるべく真上から写真を撮る
- ・影が写り込まないようにする
- ・イラストが切れないようにする
4.描いたイラストに色をつけてほしいときは
手書きイラストで多色プリントをしたい場合は、紙に色を塗って写真を撮るのではなく、データ入稿用のイラストとは別にプリント色の指示のはいった写真も送ってください。
すでに色が塗ってあるとプリント加工ができない場合もあります。もしくは手塗りの質感がそのまま残ります。
真ん中のイラストは黄緑の部分を蛍光ペンで塗ってあります。プリント用に加工すると塗りムラが残るのと、写真の撮り方によって色が変わるので、加工した時に色が変わってしまいます。一番下のイラストだったら2色でプリント可能ですが、真ん中だと色ムラが残って濃淡がでるので、フルカラーでの印刷になります。当初のお見積もりよりも金額が上がる可能性があるので要注意です。
5.まとめ
以上が手書きのイラストをTシャツにプリントする時のポイントです。この4点を守ってデザインを作成すれば自分のイラストを簡単にTシャツにプリントすることができます。どんなイラストをプリントしようかワクワクしますね!ぜひいろんなデザインをプリントしてみてください!
Written by 岡田