オリジナルTシャツを作るとき、周りから注目を浴びる、個性的でおしゃれな仕上がりにしたいですよね。自分たちで考えたデザインでオリジナリティを出すことが一番ですが、Tシャツの種類にも注目してみると、より制作の幅が広がり、いつもとは一味違ったTシャツをつくることができます!
そこで、オススメさせていただきたいアイテムの一つが「ラグランスリーブTシャツ」です。今回はラグランスリーブに関する基礎知識と、オリジナルTシャツを作成する上での注意点をお話します。
「ラグランスリーブ」とは一体!?
はじめに、「ラグランスリーブ」とは何なのかをまずおさらいしておきましょう!Tシャツの袖の形状には大きく分けて「ラグランスリーブ」と「セットインスリーブ」の2種類があります。
上の図のように、身頃と袖の切り替えの形状によって、呼び名が異なっています。「ラグランスリーブTシャツ」に関しては、「ベースボールTシャツ」と呼ばれることもありますね。販売されているほとんどのTシャツはセットインの形状になりますので、中にはラグランにあまり馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。肩周りが動かしやすいという理由から、「スポーツウェア」や「トレーニングウェア」等に好まれて使用されるラグランスリーブですが、その魅力は機能性の面だけではありません。
ラグランTシャツの特徴として、袖と身頃の生地が色違いのアイテムも多く、デザインとしても魅力的!Tシャツ1枚でカジュアルなイメージを与え、普段のコーディネートの幅も広がります。また、最近はあえて大きめの服を着こなす〝ビッグシルエット〟の人気が高いですが、ラグランスリーブの形状から見てわかるよう、着用した際には肩が落ちたイメージになり、ビッグシルエット風のリラックスした印象を与えることもできます。セットインスリーブに比べて、肩のラインがはっきり出ないことから、肩幅が気になる方や、ボディラインを目立たせたくない方にもおすすめできるアイテムとなっています。
ラグランスリーブの歴史
ラグランスリーブのラグラン(raglan)。その歴史は古く、時代は19世紀のヨーロッパまで遡ります。「ラグランスリーブ」という名前の由来は、ナポレオン戦争における最後の戦闘となった「ワーテルローの戦い」で、
右腕を失ったイギリス軍の司令官「ラグラン男爵」といわれています。ラグラン男爵は自らの体験を踏まえ、負傷者のために「着やすく脱ぎやすい」服を作ろうと出来上がったのが「ラグランスリーブ」の始まりだとか。そんな長い歴史の中で受け継がれ、現代に至るまで人気を誇るアイテムなんですね!
ラグランスリーブでオリジナルTシャツをつくろう!
最後に、ラグランスリーブでオリジナルTシャツを作成するにあたり、ラグランスリーブならではの注目ポイントを「2つ」お話しします。
デザインの大きさ
まず注意したいのが、デザインの大きさです。セットインスリーブのTシャツと比べると、ラグランスリーブのTシャツはプリントができる範囲に少しだけ制限がかかります。首から脇にかけて生地がつながっており、前身頃、後ろ身頃の上の方がきゅっと狭くなっているためです。
オリジナルのプリントを入れるには、一般的に3cm程度は縫い目から離してプリントをする必要があります。左右の胸や袖へのワンポイントプリントや、裾のあたりへのプリントであれば影響はありませんが、セットインスリーブのTシャツと同じ感覚で胸や背中に大きなプリントを入れようとすると、袖にかかってプリントが入れられないなんてことも……。ラグランスリーブに限ったことではありませんが、縫い目や段差にかかるようなプリントは難しいため、デザインを作成する上で「プリント可能範囲」を十分に考慮していただけますようお願いいたします。
デザインの色
オリジナルTシャツを制作する上で、プリントの色を考えるのは大切なポイントのひとつです。ラグランスリーブのTシャツでは、袖と身頃の色が違った配色のアイテムが多いのも特徴。黒と白のような無難な色の組み合わせのカラーリングであれば、比較的どんな色でも馴染みます。袖の生地色と同色を身頃のプリント色にする、あえて違う色でプリントする……などなど。Tシャツ自体の配色を含めると、実に多くのパターンの組み合わせが考えられます。
とはいっても、実際の仕上がりというものはなかなかイメージできませんよね。そんな時には、インファクトリーの「デザインシミュレーター」をご活用ください。誰でも!簡単に!イメージ図の作成をいただける便利なサービスとなっております。お客様情報の登録も不要で、無料でご使用いただけますので、配色やデザインに迷った時にはぜひ試してみてください!
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まとめ
ラグランTシャツは、カジュアル&スポーティなテイストの服装にしたい時、ぴったりなアイテムです。合わせるアイテムによって、着こなしのバリエーションも豊富なのも魅力。昨今のビッグシルエットの流行にともない、ラグランTシャツの需要も増えてきていますので、オリジナルTシャツを作る際にも、ぜひ一度視野に入れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!
Written by 小林